2015年8月26日水曜日

北海道Road Tripの記録 Part 2

東日本ロード・トリップ
2015年8月26日(2日目)
山形県酒田市〜青森県大間町
走行487km
総合983km
スバル インプレッサスポーツ 1.6i

(地図は目安)

朝は6時起床。周辺に殆ど何もない酒田駅は、7時になっても閑散としたままだ。「特急いなほ」が昨夜からずっと停泊したままだが、いつ出発するのだろう。ちょうど台風が東北地方を直撃しており、窓から外を見ると空は悪くないが、昨夜から換気扇がバタバタと音を立てているままだから、風はもの凄く強そうだ。27日朝のフェリーが出港するかどうか不安は募るばかり。朝食のパンを食べ、8時にホテルをチェックアウトしさらに北を目指して出発する。駐車場に出ると、想像以上の風の強さにインプレッサのドアを開けるのにも一苦労だった。

ホテル近くのガソリンスタンドに寄り、この旅で初めての給油をする。インプレッサは都内ではやはり燃費は悪いが、群馬県を通過する辺りからみるみるうちに燃費が伸び始め、新潟県に入る頃には平均燃費計が18km/L、航続可能距離が800kmを超えていたから、余裕を持って山形県まで来ることができた。この時も記録更新中で、どこまで低燃費になるのか楽しみである。新潟よりさらに空が広い田園地帯に感動しながら、秋田県へ向けて走る。


26日は、ひたすら移動のみだった25日と違い、東北でも指折りの景色と自然を求めて、いくつかのスポットに寄ることにしている。

まずは、鳥海ブルーラインへ。ここは、山頂から見る沿岸部の田園風景が素晴らしいとのことだったが、そこにたどり着くまでの道が強風による木の枝の散乱や落石でとにかく辛かった。さらには、展望台に着いてみれば凄まじい強風でドアを開けることができない。何とか外に出ると、過去に経験したことのないような強すぎる強風で立っていられない。駐車場より高台になっている展望台に上がると、もはや屈んでいても飛ばされそうな勢いで風が吹いている。山のふもとから一気に駆け上がってきているような風だった。息ができない!でも景色を見てやるんだ!と、身の危険を感じながらも景色を楽しんだ。這うようにして展望台を降り、遮音性の高いインプレッサの中に入ればとりあえず安心だ。よく見れば周りに誰もいないが、当然だと思ってしまった。

景色の良いポイントを見つけては暴風に懲りずインプレッサを降りて写真を撮り、無事に下山した後は、国道7号を男鹿半島に向けて進む。


次の目的地は、26日で最も期待している場所であり、男鹿半島にある寒風山パノラマライン。寒風山は日本では珍しく殆どが芝生に覆われた山で、まるでマン島のようなワイディングロードと、秋田県沿岸部の景色を堪能することができる。その前に、寒風山パノラマラインに入る前の道が素晴らしい田園風景だったので、思わず撮影タイムにしてしまった。相変わらずの強風だが空も次第に晴れてきて、この旅でも特にお気に入りの写真の数々を撮ることができた。かっこいいぜインプレッサ!


寒風山パノラマラインはあっという間に展望台までたどり着く。そして、そこからの景色は、22年の人生で見てきた景色の中でも最高の景色だった。空、海、森、街、田、風車、草花が全て一つの景色に、絶妙なバランスで存在している。何と言っても、緑色と、湾のカーブが美しい。日本にもこんなに素晴らしい景色があるのかと感動した。どうしよう、ずっとここでこの景色を眺めていたい。私はこの場所が気に入ってしまった。木がない分、鳥海ブルーラインよりさらに強い風が私を襲うが、もう慣れた。しかし、ここにいる時間が長ければ長いほど、26日の最終目的地である大間崎テントサイトに着く時間が遅くなってしまう。とにかく様々な角度から大量の写真を撮り、この景色を目に焼き付けた。いつかまた訪れようと決め、下山することにした。

後になって考えても、北海道で見た景色にも負けていないどころか、最も印象に残っている景色はこの秋田県寒風山からの景色だった。素晴らしい景色をありがとう、秋田!


男鹿半島を抜け、ひたすら十和田湖を目指す。途中、北海道も顔負けの長い直線道路があって驚いた。取り締まりがないのかもの凄いスピードで流れている。秋田県ももうすぐお終いというところで「道の駅ふたつい」で昼食。隣接するコンビニで買った弁当を、インプレッサの車内でiPhoneのClassic FMを聴きながら食べる。運転は一人で全く問題ないが、こういう時になるとさすがに孤独と不安を感じずにはいられない。今日は本当に本州最北端までたどり着けるのだろうか。

青森県に入り、十和田湖が見えてくる。有名な湖だが、私はこの先にある奥入瀬渓流を目指しているので通過する。湖の周りを走っている分には、山中湖北側と大して変わらない。青看板には青森、八戸、五戸と青森独特の地名が並び、本州最北端が近づいていることを感じる。

奥入瀬渓流に着くと、本当に道路の真横を立派な川が流れている。気のせいか木々の緑色がこれまでよりも綺麗に見えて、窓を開ければドライブしながら森林浴!ひんやりとした冷気、澄んだ空気がとても気持ち良い。写真を撮りたいが道幅が狭くなかなか停車できない...広がったところに車を停め、撮影タイムにする。本当は駐車場に車を停めて思う存分ハイキングでもしたいところだが、今はそうはいかないのが残念だ。ハイキング中の観光客もまばらで、環境はすこぶる良いのに。寒風山に加えてこの奥入瀬渓流も、いつかまた来ようと決めた。東北地方を東北自動車道であっという間に通り抜けるのではなく、こうしてわざわざ下道を行ったのは、このような自然を満喫したかったからである。期待通りの結果となって、北海道に上陸する前に既に満足してしまっていた。本当に、このルートにして良かった。


奥入瀬渓流を抜けた先にある休憩用の駐車場で、先ほど食べずに残しておいた肉まんを食べる。冷たくなっているが...奥入瀬渓流を堪能した満足感と、目の前に広がる田んぼを見ながら食べる肉まんは忘れられないほど美味しかった。田舎で生まれ育った人にとっては、東北地方の自然溢れる景色などありふれた普通の日常の風景なのだろうが、東京で生まれ育った私にとっては感動の連続でしかない。何故ここまで自然が好きなのか、生まれる場所を間違えたのではないかと思うほどだ。

青森県に来たが、青森や八戸といった都市部には一切寄らず、下北半島を目指して北上し続ける。奥入瀬渓流が26日に寄る予定だった最後の経由地だったから、あとはひたすら大間を目指すだけだ。

下北半島に入ると、今までと同じくただ森が周囲に広がっているだけなのに、どこか異なる雰囲気を感じていた。生活感がほぼゼロになるというか、手つかずの森をひたすら進んでいるように思える。ナビの画面を見なければ、今自分がどこまで進んだのか見当もつかない。いくつか市街地は通過したが、まだ19〜20時頃だというのに、下北半島全体で見かけた歩行者は学生が5人ほどだけだった。市街地を抜ければ、うっそうと生い茂る森はより一層深まり、とにかく暗くて少し恐さまで感じられてしまった。むつ市に入り、何とも言えない不安の中で突如現れた「ほっかほっか亭」に救いを求める思いで駆け込み、唐揚げ弁当を購入。いくらかホッとしたが、ナビは大間崎までまだ2時間もあるという。無事にたどり着けるだろうか。まだまだ気を引き締めなくてはならない。


森、森、森。徐々に減っていく車列も、ついに私のインプレッサ1台だけとなってしまった。対向車も皆無で、どれだけ長時間ハイビームを維持しただろうか。途中、回送の路線バスに追いつき付いていったが、しばらく走ると左折していなくなってしまった。バスが曲がっていった方向を見ると真っ暗!私がついていったバスは幻だったのかもしれない。

海沿いに出て、遥か遠くに大間の町並みの光が見えたときは、かなり安堵した。寒風山と奥入瀬渓流で長時間滞在したために、予定を遥かに遅れて時刻は23時近く、疲れきっているはずなのに暗闇と孤独感の恐さから目ははっきり覚めていて、人気のない市街地を飛ばして本州最北端の地を目指した。ついに本州最北端の大間崎に着くと、インプレッサと写真を撮ろうと思ったが暗すぎて断念せざるを得なかった。車を置いて徒歩で海岸まで近づくと、真っ暗な上にこちらまで届きそうな荒波が恐ろしく、すぐに去る。こんなことをしている場合ではなく、明日は朝早いから、早く寝たい。本州最北端のキャンプ場である大間崎テントサイトに到着し、すっかり冷めてしまった唐揚げ弁当を食べ、何とか予定通り車中泊して明日を迎えることになった。

東京からの距離は983km、かなり遠くまで来てしまった。ここまで来ればもう戻ることはできない。27日は、ついに念願の北海道上陸である。


<目次>
08/25 東日本Road Trip Part 1 東京〜酒田
08/26 東日本Road Trip Part 2 酒田〜大間
08/27 東日本Road Trip Part 3 大間〜日高
08/28 東日本Road Trip Part 4 日高〜士幌
08/29 東日本Road Trip Part 5 士幌〜釧路
08/30 東日本Road Trip Part 6 釧路〜納沙布・羅臼〜釧路
08/31 東日本Road Trip Part 7 釧路〜名寄
09/01 東日本Road Trip Part 8 名寄〜宗谷〜余市(前編)
09/01 東日本Road Trip Part 8 名寄〜宗谷〜余市(中編)
09/01 東日本Road Trip Part 8 名寄〜宗谷〜余市(後編)
09/02 東日本Road Trip Part 9 余市〜奥州(前編)
09/02 東日本Road Trip Part 9 余市〜奥州(後編)
09/03 東日本Road Trip Part 10 奥州〜東京
東日本Road Tripの記録 番外編

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