この日は2件の用事があり横浜へ向かった。まずは父とパシフィコ横浜で行われるカメラショーの見学、次に赤レンガ倉庫で行われるバーミリオンさんの作品が展示される展覧会の見学という流れだ。
カメラはあまり詳しくないが、ニコン1 J2を使用している私としては持っていこうかな?と考えたが、持っていくのをやめて正解だった。かなりマニアックな世界で、すれ違う人たちは皆高そうな一眼レフを首から下げて歩いている。お姉さん目当ての人もいることはいるが、各ブースで撮影技法などの講演を行っていて多くの人がそれらに聞き入っており、モーターショーよりも遥かに真面目で専門性のある空間だった。カメラを持たずiPhoneで撮影していた私は完全に門外漢の様相でしかない。どの講演や展示してあるレンズの種類もさっぱりわからない私と父は、ポップなカラーリングのデジタル式ポラロイドカメラが気に入った。
父と別れ、私はバーミリオンさんの元へ。赤レンガ倉庫を訪れるのはスピッツ横浜サンセット以来だが、内部に入るのは意外にも今回が初めてだ。展示されていた作品は南武線PRに向けて制作されたポスターが数点ほど、まだ使用されていないものだそうだ。今後使用されるか未定のものということもあって、撮影は遠慮した。相変わらずの出来の良さで、非常に細かい部分まで拘って描かれていて鉄道への愛をひしひしと感じるのはいつもの通りである。鉄道の車体だけに限らず、ふと見ただけでは気がつかないようなネタも数多くちりばめられていて、遊び心も忘れないところがバーミリオンさんらしい。入場前はバーミリオンさんと少しお話をしたら横浜を散策して帰ろうかと思っていたが、なんと閉場近くまで滞在してしまった。他の方の展示も見てみると、商品化も夢ではなさそうな、なかなか面白いアイデアのものが多かった。美術大学の卒業制作とのことで、参加は任意なのだそうだが、このような公の場に展示する機会を設けてくれるなんてどれほど有り難いことだろうか。参加しないなんて勿体ない!
ここで、タイトルの通りドライブの時間となる。実のところ、横浜でのドライブは全く予定していなかったのだが、バーミリオンさんが少しドライブしたいと言うので、私が車を借りることにした。確かにこの快晴の横浜にいるのに長時間も屋内にいるのは辛いだろう。
タイムズカープラスをチェックしてみると、近くにMINI CROSSOVERがあった。特別仕様車のバッキンガムである。時間を合わせるために少しだけランドマークタワーショッピングモールで買い物を済ませていると、すっかり日が暮れてしまった。やっとシフトが終わったというバーミリオンさんを迎えに行き、横浜ベイブリッジを通って帰ってくる。僅か30分程度のドライブだったが、素晴らしい景色を堪能できてとても満足した。ずっと屋内で立ち続けていたバーミリオンさんも、横浜の街並を見ながら幾らか足を休ませられて一石二鳥?!
ちなみに、初めて朝から夜まで横浜にいたが、すっかりこの素敵な街が気に入ってしまった。