2016年2月1日月曜日

FFのBMWを認めようではないか

多くのBMWファンがそうだと思うが、何故BMWが好きかと尋ねられれば、「気持ち良く走るための執拗なまでの拘り」を挙げると思う。走りの気持ち良さへの追求を謳う自動車メーカーは他にもあるが、BMWの場合は、その拘りを「ドイツ御三家」の一つと呼ばれるような大手メーカーとなった現在でも捨てておらず、そこが他メーカーとの違いであり、素晴らしい点ではないだろうか。そのような背景もあって、BMWがFFモデルを出すと知ったときから、私はFFのBMWだけは認めないと言ってきた。しかし、BMWはついにFFモデルを世に送り出した。その当時、私はそれがどうしても受け入れられず、怒りを覚えてしまうほどであった。その時にこのブログに書いたのが 「BMWのFF化を受け入れてはいけない!」 である。

一応言っておくと、私はFR至上主義者というわけではない。シトロエンはロングホイールベースのFFだからこそシトロエンであり、ポルシェ911はRRだからこそ911であって、それを守り続ける両者も大好きだ。

半年以上が経過して、2シリーズアクティブツアラーという名のFF車が街中で何度か見かけるようになった。こんなのでも買う人がいるのか...と思っていた矢先、​モーターマガジンによるインタビュー記事において、ついにBMWは「FFアーキテクチャの使用にあたって一切の妥協はない」と言い切った。FFに対するFRの優位性を散々指摘しては、頑なにFFを採用しない理由としてきたくせに、政治家みたいな掌の返し方ではないか...「FFを採用すること」そのものが妥協なのに、冗談はよせよと言いたくなった。

しかし、私の中でモヤモヤすることが一つあった。それはMINIの存在である。クラシックミニは楽しいFF車の代表のような車で、現在のMINIは全く別物ながらそのイメージを引き継いでいる。MINIは市街地を40km/hで直進しているだけでも楽しく、交差点を速度を落として曲がるだけでその楽しさが倍増するような、そんな車だ。MINIのステアリングを握ったことのない人は損をしているのではないかと思ってしまうほどで、実のところ、そのMINIも私は大好きなのである。今までに自ら運転した車の中で、BMWと同じくらいにMINIも気に入っている。どちらも甲乙付け難い。

ここで問題となってくるのが、「MINIは生産こそオックスフォードで行われているが、開発はBMWによるもの」という事実である。これを「MINIはBMW製のFFである」ことへ繋げるのは簡単なことだった。FRへの拘りを捨ててしまうのは悔しいところだが、既にとても出来の良いFFを作っていることは否定しようがないというわけである。BMWはFFを採用しても素晴らしい車を作ることができるという事実は、認めなければならないのではないかと考えを改めた。きっと、BMWのエンブレムをつけたFF車も、とても良くできているのだろう。そう考えると、一刻も早く乗ってみたいという気分になってくる。それに、2シリーズ・アクティブツアラーのこの顔が他のどの現行型BMWよりも上手にまとまっていてかっこいいのが悔しい。

今は、FF化を進めるBMWよりも、1シリーズ購入者の7〜8割が「FRであることを知らない」という事実の方に怒りが湧く(笑