久々にメリダで多摩川まで走ったら、近くの聖蹟桜ヶ丘にMINIがあるとわかり1時間だけドライブ。ヘッドライトが片方切れていた。
2016年10月22日土曜日
2016年10月17日月曜日
オカムラ ミカサ ツーリングを見に
赤坂見附にあるオカムラのショールームに「ミカサ」という一台の車が展示されている。日本製として初のトルクコンバーターを積んだFFで、どこかで読んだ話では、シトロエン2CVを参考に開発したとか。儲けるために車の生産を始めた某メーカーと異なり、技術者が集まって開発への情熱のもと生まれたという点に惹かれるが、何より現代の目線で見ても通じる美しいスタイリングが良い。長年気になっていたが、やっと実車の展示を見ることができた。
2016年10月10日月曜日
トヨタ・ウィッシュで2泊旅行
秋の三連休を使った山中湖旅行で友人のトヨタ・ウィッシュに乗ることができたので感想を。
このウィッシュは今から10年以上前に登場した初代モデルで、全体を見た限りでは初期型と思われる。グレードは1.8X、4速ATだろう。本来ならば興味の範疇にないはずのトヨタのミニバンなのに何故こんなに色々と知っているかと言えば、実は初代ウィッシュのデザインは結構好きだったのである。2代目プリウス等にも通じるシンプルでバランスのとれた優しいデザインは、最近のゴテゴテとしたラインと攻撃的な顔つきばかりのトヨタ車にはない魅力ではないか。
ミニバンの割に背が低くミニバンらしくないのも良い。登場当時は「ホンダ・ストリームの完全なパクリ」と自動車評論家の間では散々な評価がなされていたが(今見返しても「ここまで言う?」とまでに辛辣な評価ばかりで可哀想になる)、結果から言うと予想を覆してミニバンらしからぬとても良い走りをする車で、大ヒットした理由がよくわかった。
小学生の頃、旅行に行く際にトヨタレンタカーのカタログを見て「ウィッシュに乗りたい」と親に言ったことがあるくらいだから、まさかあれから10年を経て運転する機会がやってくるとは、面白いことになった。
走り出してまず気がつくのは、パワステが重いこと。現行型のヴィッツやノアなど最近乗ったトヨタ車はどれも軽すぎるハンドリングだったから、早速意表をつかれた。高速域になってもフワフワすることなく安定しており、路面状況が良ければ不安を感じること無く結構な速度で巡航できてしまう余裕をもっている。それに車内も静かだ。
今となっては懐かしい4速ATも、CVTに慣れた身には新鮮だ。上り坂でシフトダウンさせようと思うとかなりアクセルを踏む必要があったが、不満はなく、ちょっとだけE36のBMWを思い出した。あれも4速ATなのだ。
後部座席も乗ってみたが、揺れも少なく広くて快適の一言。運転席より広々としているのはミニバンらしさを感じさせるところだ。
不満だった点を強いて挙げるとすれば、カーブで視界の妨げとなる傾斜の緩いAピラーくらいだが、Aピラーが寝ていて視界を遮るケースはウィッシュに限らず大半の車がそうなのでとやかく言うつもりはない。
他にも色々書こうと思ったが、よく考えれば走りの全体としての印象が薄いことに気がつくものの、つまらないのかと言えばそんなこともない。いつものトヨタらしく、「これで十分」と安心して不満なく乗れる。この点がトヨタの一番の長所だと思う。
今回の旅行は大きなイベントが予定にあったわけではないが、UNOをしたりのんびりしたりとこういう旅行があってもいいじゃないかと思った。とは言えさすがに富士山周辺は殆ど回ったので、足を伸ばして清里の清泉寮に行ってみると、とても良い天気と景色で満足。美味しいハンバーガーや蕎麦なども堪能して、このままのんびりと終わるはず...
しかし。
ナビを使って長野県の佐久平駅と東京を一般道で結ぶと、国道299号線を通るように指示してくるが、これが大失敗だった。初めは快適なワインディング・ロードが続くので騙されてしまうが、その先は関東随一の「酷道」であった。普段ならば峠道は好きではないものの問題なく通過できるが、さすがに3連休の2泊旅行の最終日の夜に国道299号線は辛かった。離合不可能な狭い道幅、濃霧、見通しの利かない急カーブの連続、急勾配、道路脇の滝、群馬県。確実にこれは「酷道」としての条件をクリアしているはずだ。
後ろをピッタリ走るバイクの存在からくる緊張感、前を走るマツダが突然離合のために停車したことで咄嗟に急ブレーキをかけるなどするうちにあっという間に限界に達してしまい、休憩を挟みながら何とか抜けられる道を探したところ、下仁田方面に抜ける道を発見。長い直線のトンネルを通過する間に疲労は回復し、上信越道から関越道をノンストップで練馬ICまで駆け抜けるという、過去に類を見ない慌ただしい帰路となった。
正直、「もう運転したくない」と思ってしまったのはこれが初めてで、それくらい精神的に参るような道路だった。あまりのトラウマに当面の間は山道を走りたくないということと、長距離移動の際は基本的に高速道路を使うようにする。国道299号線もこのまま忘れてしまおうではないか。
しかし。
帰宅後、国道299号線について改めて調べてみると、「秩父に至る」と書いてある。もしや...と思ってGoogle Mapで見てみると、なんと東京と秩父を結ぶ主要な道路でもあることがわかり愕然とした。秩父は未だ車で行ったことの無い場所であり、ちょうどバーミリオンさんにこのルートを紹介したばかりだったのである。いずれ私もドライブで行こうと思っていたが、まさかその国道299号線を西から入ってきていたとは...
観光道路でもあり、酷道でもある。国道299号線、恐るべし。
このウィッシュは今から10年以上前に登場した初代モデルで、全体を見た限りでは初期型と思われる。グレードは1.8X、4速ATだろう。本来ならば興味の範疇にないはずのトヨタのミニバンなのに何故こんなに色々と知っているかと言えば、実は初代ウィッシュのデザインは結構好きだったのである。2代目プリウス等にも通じるシンプルでバランスのとれた優しいデザインは、最近のゴテゴテとしたラインと攻撃的な顔つきばかりのトヨタ車にはない魅力ではないか。
ミニバンの割に背が低くミニバンらしくないのも良い。登場当時は「ホンダ・ストリームの完全なパクリ」と自動車評論家の間では散々な評価がなされていたが(今見返しても「ここまで言う?」とまでに辛辣な評価ばかりで可哀想になる)、結果から言うと予想を覆してミニバンらしからぬとても良い走りをする車で、大ヒットした理由がよくわかった。
小学生の頃、旅行に行く際にトヨタレンタカーのカタログを見て「ウィッシュに乗りたい」と親に言ったことがあるくらいだから、まさかあれから10年を経て運転する機会がやってくるとは、面白いことになった。
走り出してまず気がつくのは、パワステが重いこと。現行型のヴィッツやノアなど最近乗ったトヨタ車はどれも軽すぎるハンドリングだったから、早速意表をつかれた。高速域になってもフワフワすることなく安定しており、路面状況が良ければ不安を感じること無く結構な速度で巡航できてしまう余裕をもっている。それに車内も静かだ。
今となっては懐かしい4速ATも、CVTに慣れた身には新鮮だ。上り坂でシフトダウンさせようと思うとかなりアクセルを踏む必要があったが、不満はなく、ちょっとだけE36のBMWを思い出した。あれも4速ATなのだ。
後部座席も乗ってみたが、揺れも少なく広くて快適の一言。運転席より広々としているのはミニバンらしさを感じさせるところだ。
不満だった点を強いて挙げるとすれば、カーブで視界の妨げとなる傾斜の緩いAピラーくらいだが、Aピラーが寝ていて視界を遮るケースはウィッシュに限らず大半の車がそうなのでとやかく言うつもりはない。
他にも色々書こうと思ったが、よく考えれば走りの全体としての印象が薄いことに気がつくものの、つまらないのかと言えばそんなこともない。いつものトヨタらしく、「これで十分」と安心して不満なく乗れる。この点がトヨタの一番の長所だと思う。
今回の旅行は大きなイベントが予定にあったわけではないが、UNOをしたりのんびりしたりとこういう旅行があってもいいじゃないかと思った。とは言えさすがに富士山周辺は殆ど回ったので、足を伸ばして清里の清泉寮に行ってみると、とても良い天気と景色で満足。美味しいハンバーガーや蕎麦なども堪能して、このままのんびりと終わるはず...
しかし。
ナビを使って長野県の佐久平駅と東京を一般道で結ぶと、国道299号線を通るように指示してくるが、これが大失敗だった。初めは快適なワインディング・ロードが続くので騙されてしまうが、その先は関東随一の「酷道」であった。普段ならば峠道は好きではないものの問題なく通過できるが、さすがに3連休の2泊旅行の最終日の夜に国道299号線は辛かった。離合不可能な狭い道幅、濃霧、見通しの利かない急カーブの連続、急勾配、道路脇の滝、群馬県。確実にこれは「酷道」としての条件をクリアしているはずだ。
後ろをピッタリ走るバイクの存在からくる緊張感、前を走るマツダが突然離合のために停車したことで咄嗟に急ブレーキをかけるなどするうちにあっという間に限界に達してしまい、休憩を挟みながら何とか抜けられる道を探したところ、下仁田方面に抜ける道を発見。長い直線のトンネルを通過する間に疲労は回復し、上信越道から関越道をノンストップで練馬ICまで駆け抜けるという、過去に類を見ない慌ただしい帰路となった。
正直、「もう運転したくない」と思ってしまったのはこれが初めてで、それくらい精神的に参るような道路だった。あまりのトラウマに当面の間は山道を走りたくないということと、長距離移動の際は基本的に高速道路を使うようにする。国道299号線もこのまま忘れてしまおうではないか。
しかし。
帰宅後、国道299号線について改めて調べてみると、「秩父に至る」と書いてある。もしや...と思ってGoogle Mapで見てみると、なんと東京と秩父を結ぶ主要な道路でもあることがわかり愕然とした。秩父は未だ車で行ったことの無い場所であり、ちょうどバーミリオンさんにこのルートを紹介したばかりだったのである。いずれ私もドライブで行こうと思っていたが、まさかその国道299号線を西から入ってきていたとは...
観光道路でもあり、酷道でもある。国道299号線、恐るべし。
2016年9月25日日曜日
さようなら BMW E87 1シリーズ
私が愛して止まないBMW、初めて自らの手で運転したのは2年前の3月だった。今日、9月25日はタイムズカープラス最後の1台となった116iの予約可能な最終日である。最後にこの車のステアリングを握って思い出にするのは、私だ!
何処に行こうか、当日の朝まで迷った。最近の富士山・奥多摩ドライブや、諏訪湖、山中湖家族旅行などはいずれも最後のドライブのつもりで乗っていたくらいだし、それ以前にも伊豆や日光にこの車で行ったことがある。折角だから関東圏で今までに行ったことのない場所へ行きたいと思ったが、残されているのはただ一つ、千葉県の銚子しかない。何故今まで銚子方面に行かなかったかといえば、千葉県は何度か内房方面に行ったことがあるが、あまり楽しい道ではなく、景色も北や西に比べて劣ると感じていたため、銚子方面にも期待が持てなかったからである。しかし、今回はしっかりと調べてみると、「銚子マリーナ海水浴場」というところが良さそうだったので、とりあえずここに向かうことにした。
11時頃に出発。御茶ノ水を出て東に行くのは初めてだが、すぐに見覚えのある高いタワーが現れる。「道の先に見える東京スカイツリー」は北海道ツーリングの帰りにインプレッサから見たあの景色と同じだ。
ナビに従い、ひたすら東へ。往路は茨城県側を、復路はより南側をというように時計回りで行こう。
いつものように車体が埃まみれなので、途中で洗車機にかける。綺麗になったところで、同乗のバーミリオンさんがこの「さよなら運転」のために制作してくれたマグネット式のオリジナル・ステッカーを装着! デザインはバーミリオンさんらしく細部まで隙を見せない拘りが特徴で、「116i」のフォントをイメージした文字にしたり、「最後のドライブ」らしくチェッカーフラッグをイメージにした背景にしたり、ブルーの色はBMWのエンブレムと合わせる、など細かいところまで挙げればきりがないほど。しっかり日付まで書かれていて今回限りしか使用できないという、とても贅沢なステッカーである。
市街地を抜け、知らない地名が増えてきた。この時点で、今まで銚子方面に行かなかったことを薄々後悔し始めていた。というのは、この国道125号線や国道356号線は日曜日にも関わらず交通量が非常に少なく、信号も殆どなく、自分のペースでのんびり走ることができるほか、周囲に車がいたとしても綺麗に整列した状態で良いペースで流れており、緩やかなカーブが続くのでとても気持ちがいいからである。
道の駅「水の郷 さわら」で休憩しようとしたら、駐車場がほとんど満車で驚いた。土産物屋とスーパーのような店舗があり、いずれも大混雑している。福引きの景品が「卵パック」なので、客の殆どは地元の人々なのだろう。こんなに盛況な道の駅は初めて見た。
どこまでも続く田舎道を走り続けていると、利根川沿いに出たところで息を飲んだ。この景色、北海道で見た景色にそっくりじゃないか。東京からたったの3時間でこの景色とは、今まで銚子方面に行かなかったことをより後悔することになった。
意外と時間がかかり、銚子に着いたのは16時になってからだった。遅めの昼食を海岸で食べたいと思い、コンビニで食料を調達する。概ね晴れているし、いい感じだ。
今回の目的地、「銚子マリーナ海水浴場」に到着した。オフシーズンということもあるが、人が少なく、長閑な海岸だ。下手に観光地化していないところも良い。長閑でありながら、海の先には「屏風ヶ浦」という切り立った崖が続いていて「日本のドーバー海峡」なんて呼ばれているそうだが、なるほど迫力がある。
海岸沿いに降りてコンビニ弁当を食べる。結局ドライブでお馴染みコンビニ弁当になってしまったが、それどころではないくらいに景色が素晴らしい。今まで千葉はドライブの目的地にしてこなかったが、今日のルートは文句なしに新しくお気に入りに登録された。千葉に来るなら私は館山より銚子が良いかもしれない。
夕焼けを静かに眺めていたいが、これが完全に沈む頃になってしまうと帰りの時間が危うくなってくるのが残念だ。今回は予約可能な最終日のため、システム上延長することができないのである。この景色に完全に心打たれているバーミリオンさんには悪いが、そろそろ帰りの支度をしなければならぬ。
まもなく日が暮れる時間になった。このBMWをカメラでまともに写真に収められるのも今のうちだ。自宅に帰ってから気がついたのだが、長い間放置されていた左フロントドアの大きな凹みがこの数日の間に修復されていたようだ。最後の最後まで手をかけることを惜しまずにいてくれたタイムズに感謝したい。
17時過ぎ、帰路につく。しばらくは先ほどまで眺めていた崖の上を走るが、ここもまた北海道で見たような景色が続いて素晴らしい。最後のドライブを噛み締めながら東京へひたすら走る。千葉の空は広い。
東京に入ると夜景がとても綺麗で印象的だった。
靖国通りまで戻ってきたら、あと数キロしかない。最後の最後まで、無事故で、安全運転で。
22時。赤いBMWとの最後のドライブが無事に終わった。合わせて11時間ほどのドライブだが、体感ではとても長く感じたのが印象的だった。
このBMWは、5日後の30日をもって車検満了を迎える。現在の状態を考えると、恐らくは、このまま車としての一生を終えることだろう。
「わ」ナンバーのレンタカーというのは、不特定多数の人に酷使される運命にある。この車も5年で16万キロという異常なペースで距離を重ね、基本的に埃まみれ、パーツの紛失、終盤はエンストやATからの異音、誰の仕業かわからない大きな凹みが生じたりと大変な日々を送ってきた。ただし、ここまでの状態になるのはカーシェアリング特有であり、普通のレンタカーならここまで状態が悪化することはないだろう。このカーシェアリングの一番の問題は、無人管理のために雑に使用される傾向があることだと思う。雑に使用されてきた痕跡は無視することはできないが、せめて私が使う間だけでも丁寧に扱おうと心がけてきた。
このままレンタカーとして一生を終えようとしているのにも関わらず、最後の最後まで気に入ってくれたユーザーがいるこのBMWは、幸せだったと思っていることを願う。
7年前、大好きだったE36と別れ、2年前、E87を自分で運転する機会がやってきて「再会」できて嬉しかった。しかし、「わ」ナンバーだし、どれも状態が良いとは言えず悔しい思いをした。如何に私がBMWを好きかというのは、今更ここで書くつもりは無い。次の「再会」があることを今から心待ちにしている。
何処に行こうか、当日の朝まで迷った。最近の富士山・奥多摩ドライブや、諏訪湖、山中湖家族旅行などはいずれも最後のドライブのつもりで乗っていたくらいだし、それ以前にも伊豆や日光にこの車で行ったことがある。折角だから関東圏で今までに行ったことのない場所へ行きたいと思ったが、残されているのはただ一つ、千葉県の銚子しかない。何故今まで銚子方面に行かなかったかといえば、千葉県は何度か内房方面に行ったことがあるが、あまり楽しい道ではなく、景色も北や西に比べて劣ると感じていたため、銚子方面にも期待が持てなかったからである。しかし、今回はしっかりと調べてみると、「銚子マリーナ海水浴場」というところが良さそうだったので、とりあえずここに向かうことにした。
11時頃に出発。御茶ノ水を出て東に行くのは初めてだが、すぐに見覚えのある高いタワーが現れる。「道の先に見える東京スカイツリー」は北海道ツーリングの帰りにインプレッサから見たあの景色と同じだ。
ナビに従い、ひたすら東へ。往路は茨城県側を、復路はより南側をというように時計回りで行こう。
いつものように車体が埃まみれなので、途中で洗車機にかける。綺麗になったところで、同乗のバーミリオンさんがこの「さよなら運転」のために制作してくれたマグネット式のオリジナル・ステッカーを装着! デザインはバーミリオンさんらしく細部まで隙を見せない拘りが特徴で、「116i」のフォントをイメージした文字にしたり、「最後のドライブ」らしくチェッカーフラッグをイメージにした背景にしたり、ブルーの色はBMWのエンブレムと合わせる、など細かいところまで挙げればきりがないほど。しっかり日付まで書かれていて今回限りしか使用できないという、とても贅沢なステッカーである。
市街地を抜け、知らない地名が増えてきた。この時点で、今まで銚子方面に行かなかったことを薄々後悔し始めていた。というのは、この国道125号線や国道356号線は日曜日にも関わらず交通量が非常に少なく、信号も殆どなく、自分のペースでのんびり走ることができるほか、周囲に車がいたとしても綺麗に整列した状態で良いペースで流れており、緩やかなカーブが続くのでとても気持ちがいいからである。
道の駅「水の郷 さわら」で休憩しようとしたら、駐車場がほとんど満車で驚いた。土産物屋とスーパーのような店舗があり、いずれも大混雑している。福引きの景品が「卵パック」なので、客の殆どは地元の人々なのだろう。こんなに盛況な道の駅は初めて見た。
どこまでも続く田舎道を走り続けていると、利根川沿いに出たところで息を飲んだ。この景色、北海道で見た景色にそっくりじゃないか。東京からたったの3時間でこの景色とは、今まで銚子方面に行かなかったことをより後悔することになった。
意外と時間がかかり、銚子に着いたのは16時になってからだった。遅めの昼食を海岸で食べたいと思い、コンビニで食料を調達する。概ね晴れているし、いい感じだ。
今回の目的地、「銚子マリーナ海水浴場」に到着した。オフシーズンということもあるが、人が少なく、長閑な海岸だ。下手に観光地化していないところも良い。長閑でありながら、海の先には「屏風ヶ浦」という切り立った崖が続いていて「日本のドーバー海峡」なんて呼ばれているそうだが、なるほど迫力がある。
海岸沿いに降りてコンビニ弁当を食べる。結局ドライブでお馴染みコンビニ弁当になってしまったが、それどころではないくらいに景色が素晴らしい。今まで千葉はドライブの目的地にしてこなかったが、今日のルートは文句なしに新しくお気に入りに登録された。千葉に来るなら私は館山より銚子が良いかもしれない。
夕焼けを静かに眺めていたいが、これが完全に沈む頃になってしまうと帰りの時間が危うくなってくるのが残念だ。今回は予約可能な最終日のため、システム上延長することができないのである。この景色に完全に心打たれているバーミリオンさんには悪いが、そろそろ帰りの支度をしなければならぬ。
まもなく日が暮れる時間になった。このBMWをカメラでまともに写真に収められるのも今のうちだ。自宅に帰ってから気がついたのだが、長い間放置されていた左フロントドアの大きな凹みがこの数日の間に修復されていたようだ。最後の最後まで手をかけることを惜しまずにいてくれたタイムズに感謝したい。
17時過ぎ、帰路につく。しばらくは先ほどまで眺めていた崖の上を走るが、ここもまた北海道で見たような景色が続いて素晴らしい。最後のドライブを噛み締めながら東京へひたすら走る。千葉の空は広い。
東京に入ると夜景がとても綺麗で印象的だった。
靖国通りまで戻ってきたら、あと数キロしかない。最後の最後まで、無事故で、安全運転で。
22時。赤いBMWとの最後のドライブが無事に終わった。合わせて11時間ほどのドライブだが、体感ではとても長く感じたのが印象的だった。
最後のオドメーターは 165308 km
今回は 259.1 km 走行した。
このBMWは、5日後の30日をもって車検満了を迎える。現在の状態を考えると、恐らくは、このまま車としての一生を終えることだろう。
「わ」ナンバーのレンタカーというのは、不特定多数の人に酷使される運命にある。この車も5年で16万キロという異常なペースで距離を重ね、基本的に埃まみれ、パーツの紛失、終盤はエンストやATからの異音、誰の仕業かわからない大きな凹みが生じたりと大変な日々を送ってきた。ただし、ここまでの状態になるのはカーシェアリング特有であり、普通のレンタカーならここまで状態が悪化することはないだろう。このカーシェアリングの一番の問題は、無人管理のために雑に使用される傾向があることだと思う。雑に使用されてきた痕跡は無視することはできないが、せめて私が使う間だけでも丁寧に扱おうと心がけてきた。
このままレンタカーとして一生を終えようとしているのにも関わらず、最後の最後まで気に入ってくれたユーザーがいるこのBMWは、幸せだったと思っていることを願う。
7年前、大好きだったE36と別れ、2年前、E87を自分で運転する機会がやってきて「再会」できて嬉しかった。しかし、「わ」ナンバーだし、どれも状態が良いとは言えず悔しい思いをした。如何に私がBMWを好きかというのは、今更ここで書くつもりは無い。次の「再会」があることを今から心待ちにしている。
少なくとも、E87系統の1シリーズと一旦お別れなのは間違いない。
ありがとうございました!
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