2014年10月31日金曜日

冬景色の戦場ヶ原へ - BMW MINI ONE

小学生の時に修学旅行で訪れてから、運転免許を取得したらまた行きたいと思っていた戦場ヶ原に、昨年10月30日、8年振りに自らの運転する車で再び来ることができた。また今年の春にも大学の友人を連れてやって来たが、見事な大雨で戦場ヶ原を歩くことは断念してしまった。今年も10月31日が大学が休みだったため、春の悔しさを晴らすのも含め、冬景色の戦場ヶ原へ行くことにする。私の通う大学は、10月末は必ず休みになっているようなので、卒業するまでの毎年恒例にしようと思う。まだ冬の戦場ヶ原しか見たことはないものの、この寂しげな雰囲気にはどこか魅了されるところがあり、毎年同じ時期に行けるのはありがたい。



乗っていく車は何にしようかと少し悩んだ。この間E46に乗ってから「やはりBMWかな」と思ったが、E87後期型に乗れば「やはり今のBMWはイマイチか」となり、久々にMINIに戻ってきた。今回MINIに乗って感じたのは、MINIはどうしても過去に乗ったどの車よりも運転が楽しく気持ち良いということであった。もう何度乗ったかわからないほど沢山触れているはずのMINIだが、これだけ乗っても今でもなおそのドライビングフィールは新鮮で感動してしまう。ワインディングでステアリングをきる度に、国道の直線をかっ飛ばす度に。車体の剛性感、ステアリングフィール、エンジンサウンド、各所のデザイン、荒れた路面のいなし方、ドアを閉めたときの音まで、あれもこれもが素晴らしい。あまり燃費を意識した運転をしているわけでもないのに、燃費も14km/lは出ているようで優秀である。



今回は国道17号から国道122号を通っていろは坂へ向かうルートにした。霧降高原へ寄った前回と違い、ラパンで行った前々回と同じく戦場ヶ原だけを目指す。



出発が前々回より2時間早い6時だったので、12時には戦場ヶ原に到着した。早速美しい白樺の森を背景に撮影を。





文句なしの格好良さである。



内装も凝ったデザインだが意外と飽きないものだ。欲を言えばステアリングを本革3本スポークのものに取り替えたい。



撮影を程々にして、戦場ヶ原ハイキングに出発!



昨年と同じ場所で同じカモに遭遇?ここのカモは幸せそうだ。



昨年も歩いたので、所々写真を撮った場所を覚えていることもある。



昨年は10度を下回る寒さだったが、今回は防寒具が不要なほどであまり寒くはなかった。人は少なめだが、そこが良い。すれ違うハイカーの皆さんと挨拶をしてのんびりと進む。ハイカーや登山客同士で挨拶する習慣っていいよね。



華やかさはないが、他ではなかなか見かけない独特な光景も多い。



枯れているのか...?それでも立派な風貌を見せてくれる。




戦場ヶ原を管理する人々の、戦場ヶ原への愛を感じるパネル達。ペース良く歩いていても思わず立ち止まって読んでしまう。



8年前の私みたいに戦場ヶ原を歩く小学生達に追いついてしまった。昨年もいたから同じ学校かもしれないね。小学生は楽しそうに歩き元気が溢れていて、私も小学生に戻りたくなったのと同時に元気を貰った気がする。



昨年来たときは夕方が近かったので早めに折り返したが、今回は時間に余裕があるのでこの前は未踏だったエリアへ進み、湯滝を目指すことにする。とにかく木々が綺麗だ。



湯滝に到着。片道1時間半かかった。湯滝とやら、小学生時代に見た記憶がないのが気になるが...華厳の滝や竜頭の滝は覚えているのに。




小学生達は迎えのバスに乗りさようなら。私は来た道を戻りながら、かつて行ったことのない小田代ヶ原を通ることにした。



白樺の群生が見える。



今回最も感動したのがこの立て札かな。「美しい自然の姿をいつまでも見守っていてください」、戦場ヶ原を管理する人々の愛は尋常ではなさそうだ。市街地で義務感に押されてやっているだけの緑化事業とは違うということね。普通は「美しい自然の姿を守るためにゴミは捨てないでください」などと書くだろうが、そこで「見守ってください」と書くところに、戦場ヶ原を皆で守っていこうと語りかけるような優しさを感じる。



直立したカラマツも美しい。



戦場ヶ原を3時間歩いて出発地点の駐車場に戻ってきた。ここで少し西の駐車場に移動し、また撮影タイム。



西の駐車場横は人工的に整備された公園だが、これもまた気持ちいい場所だ。



すぐに帰りたくなかったので散策しながら長居していると、次第に車が減ってきた。



16時半になり、駐車場にいる車は数えられるほどに。



さすがに暗くなってきたので帰ろうか。



この綺麗な空気をいつまでも吸っていたい...しかし帰らなければならない...

帰路は昨年と同じく日本ロマンチック街道を西へ回って群馬県から帰るルートとした。


夜の国道17号の立ち並んだ照明が醸し出す雰囲気がまたたまらない。



クロネコヤマトのトラックの後ろについてのんびり東京へ帰ろう。あまりに長く一緒に走っていたので分岐で別れる時に少々寂しくなってしまった。


東京〜日光の400kmの道のりを無事走破。自宅に戻ってからは父を乗せてラーメンを食べに行く。父に少しだけ運転させてみたが、BMWがあまり好みではない父もMINIの運転は楽しかったと言っていたから、やはり良い車なのだろう。

ハンドリングはクイックで、且つその走りにはドイツBMW譲りの重厚感が漂う。この絶妙な味付けが私にはぴったりなのではないかと思った。BMWは重厚感では抜群だが、MINIほどクイックなハンドリングではない。MINIのクイックさが好きな私にとって、今のところはMINIの勝利だ。ここまで来るといよいよ気になってくるのは、まだ運転したことのないフランス車の走りである。プジョー206辺りに乗ってみたいのは勿論、プジョーに乗るとなれば放っておけないのは、忘れてしまったあのシトロエンのハイドロの乗り心地だ。フランス車に乗ればまた私の考えも変わってくるかもしれない。早くフランス車でのドライブを実現したいところである。

何はともあれ、MINIが現在のマイカー筆頭候補であることは確固たるものになってきた。

美しい自然の奥日光をMINIで駆け抜ける。初めは紅葉が残っているのに、戦場ヶ原が近づくにつれ徐々に冬景色へと変わっていく様子をどうぞお楽しみください。