2014年11月12日水曜日

E36tiと感動の再会!

荻窪から青梅街道を散歩していたら、道路の向こう側にある中古車屋に、赤いE36が置かれているのを見つけた。

「あれはtiではないか...?」

これは見に行かないわけにはいかない。信号を渡り、元来た方角へ引き返す。
店に人はいないようだ。よし、じっくり眺めることができる。


近づいてみると、予想通りtiだった。ノーマルの318tiセレクション。祖父のtiとは色も仕様も異なるが、紛れもなく私が一番好きなBMW、E36tiだ。感動の再会である。目の前でじっくり眺めるのは、あの318tiが廃車される直前の冬以来だ。時々走っているのを見かけては、二度と会えないシルバーのMスポーツ318tiに思いを馳せていた私。

あれから5年、私は運転免許を取得して色々な車に乗った。現在の私の目で改めてtiを見て感じたのは、小さいということだ。私が大きくなったのではない。この車は、今のBMWでは考えられないことだが、日本の5ナンバーサイズに収まるサイズなのだ。今の1シリーズより一回り小さい3シリーズという矛盾のような車は、とても運転しやすそうに見える。このくらいの大きさが丁度良いのだよ。5ナンバーサイズで、その走りはBMWなのだ。そこから出てくる思いはやはり、「乗りたい...」


後ろに回ってみて、思わずドキッとした。tiの好きなアングルは、斜め後ろから見た時のアングルだ。tiが好きという人は珍しいだろう。世間では決して人気とは言えない車種だが、愛着を持てばそんなことは関係ない。


車体左側に回れば、照明が当たって明るい。綺麗な赤だ。見たところ塗装は疲れている部分もなく、概ね綺麗な状態を維持している。良い塗装状態と言えるだろう。


とにかく後ろから見たボディラインが好きで、私は必死になって写真を撮った。しかし、写真では直接見たときの感覚は残すことができない。そこから出てくる思いはやはり、「ずっと見ていたい...」


内装は今時の車と違い、黒一色だ。インテリアとは呼ばず、内装と呼びたくなる。飾り一つなく、ドライブのためだけにあるこの内装こそが良い。シルバーメッキのパーツ一つないのに、その質感は今の車とは全然違う。単純に、安っぽさがないのだ。本革の質感も良い。「あぁ、このシートに座りたい...」


入荷したばかりなのか、値段諸々の表示はされていない。恐らく20~30万円になると思う。買えるものなら買ってやりたいが、悲しいかなまだ維持できる状況ではない。今回は久しぶりに夢を見ることができただけでも良しとしよう。ありがとうBMW。「MINIが一番のお気に入り」とか、「シトロエンも試乗できるかな」など色々なことを考えているが、E36にかける思いは段違いのもの。いざ自分の手元に収められる日がくれば、他の車には目もくれなくなるだろう。