私は基本的に直線的なラインを持ったクルマが好きだ。
E90(上)とE36(下)だったらE36のほうがいいし、
R35(上)とR34(下)だったら断然R34だし、
C5(上)よりBX(下左)とXM(下右)のほうがカッコいい。
昔の直線的なデザインのクルマは、恐らくまだ成形技術の進んでいない時代だったから出来たのだろうが、私はこのほうが好きだった。
現代のクルマはどれもヌメヌメした曲線だらけのデザインがほとんどで、もはや直線がないものも多い。
何故直線的な形が好きなのか自分でもよくわからないが、シンプルな故に飽きることがなく、またスタイリッシュなのがいいと思っている。直線で作られたデザインは、無駄なラインで誤摩化されたりすることがない。
一言で言えば、「機能美」だろうか。
個人的な理想はビーエムのE36だ。
CR-Z(上)とCR-X(下)、新しいCR-Zも悪くないがどちらかといえばCR-Xのほうが好みだし、男らしい。
また最近はデザインのネタが尽きてきたのか、意味不明なラインが入れられたり、ヘッドライトがおかしな形になったりすることが増えてきたように思う。
特に私が嫌っているのが、ライト類を二股にするタイプだ。
このタイプのライトのクルマは旧型とデザインがあまり変わっていないことから、「ライトの形状を変えて新しさを出してみた」ような手抜きのイメージを感じてしまう。
左側が新旧Z、右側が新旧プリウス。二股のヘッドライトにはどうしても慣れない。
さらに、最近見て唖然としたのが、この新型プジョー208のデザインだ。これはもうあり得ない。
ヘッドライトは上下方向に妙な出っ張りがあるし、グリル周辺はごちゃごちゃしていてすっきりしないし、Aピラーからドアミラーにかけてのラインも段をつける必要はない。全体のフォルムもヴィッツっぽい。
先代207のほうが断然良かった!
この顔は一体...
出た。私の嫌いな二股ライト。下の207のほうがシンプルで好感が持てた。
サイドも208はラインが無駄に多くて好きになれない。Cピラーの謎のクローム処理もいらないし、ホイールアーチのラインも鬱陶しい。
207はこれまたシンプルで素直にカッコ良いと言える。
「え?曲線的なデザインの方がスタイリッシュじゃないか」という意見がほとんどだから現状のデザインになっているのだろうが、私は悔しいがついていけない。
ちなみにメルセデスは、流行とは逆に直線的なデザインに戻ってきている。私にはとても好印象だ。
現行(上)、先代(下)
直線的なデザインの方がカッコいいではないか?