2011年11月26日土曜日

BMWがトヨタにディーゼルエンジン供給...

BMWとトヨタが提携すると聞いた。具体的には、BMWがトヨタへディーゼルエンジンを提供し、逆にトヨタがBMWへハイブリッド技術を提供することも検討されているそうだ。


高性能車に使うようなエンジンを次々とチューナーなどの他メーカーに供給しているメルセデスと違い、BMWは優秀なエンジンを持ちながら他社にエンジンを供給するようなことはほとんどしていない。これは自らが認めたメーカーにしかエンジンは供給しない、プライドのようなものと聞いたことがある。ただの作り話かもしれないので真相は知らないが。

しかし、既にBMWはプジョー・シトロエングループと提携して4気筒を供給しているし、過去にサーブにも供給していたことがある。悲しいがBMWが他社にエンジンを供給するのはもはや稀なことではないのかもしれない。

またメルセデスも今後Bクラスをインフィニティ(日産)と共有することも決まっている。メルセデス×日産、BMW×トヨタ。もうドイツ老舗メーカーのプライドはなくなってしまったのだろうか。


悔しいが、これらの提携の短所は「ブランド価値の低下の恐れ」くらいしか見当たらない。しかもこれはメルセデスやBMWのようなメーカーの場合に限るもので、実質短所はないに等しい。

長所としては、まず供給する側は量産が加速してコストが下がる。受け入れる側は開発する手間やコストが減らせる上、良質なものを取り入れることが出来る。


今まで王道を走ってきたBMWもトヨタなんかにエンジンをまるごとあげちゃうなんて、ますますコスト重視に走ってきている現れではないかと思う。

トヨタとしても、日米でバンバン売れるハイブリッドは強いが、欧州で人気のディーゼルはまだまだなのかもしれない。これからディーゼルエンジンを開発しているのでは、最近勢いを増している中国・韓国メーカーに遅れてしまう可能性があるのではないだろうか。それならば、とっとと良質なBMWのエンジンを貰えばすぐに欧州でライバルと勝負できる。


ただBMW党の私としては、なぜよりによって相手がトヨタなんだ!
大好きなBMWと大嫌いなトヨタが組む。複雑な気分でいる。

BMWがあげるのがガソリンエンジンではなく、個人的にあまり興味のないディーゼルエンジンのみというところが唯一の救いか。

...VWとスズキみたいに交渉決裂してくれないかな、というのが正直な思いだ。