こんなに夢から覚めるのが惜しいと思った夢は初めてだ。
免許をとって、初めて自分のクルマを買って運転する、という夢だった。前にも似た夢を見たが、今回はクルマが違った。
クルマは、廃車同然の薄い緑のランチア・デルタ。よくあるスポーツモデルではなく、ホイールだけスポーティにしたノーマルモデルらしい。右ハンドルで、MT。
…スペックを思い出してみると、かなりマニアックな気がする。実際日本にこんなモデルは入ってきていないだろう。
なぜオンボロかというと、昨日Topgearのボリビアスペシャルを見たからだろう。オンボロ4WD車で旅をするというものだった。
古いのでもちろんキーレスや集中ロックはない。窓は薄汚れ、開閉も手動。キーは指で持つ部分が欠けていた。
ブレーキを踏んで、なんとかして欠けたキーを捻ると、古いクルマらしくドルルンッと勇ましい音を立ててエンジン始動。けっこう振動が大きい。
…夢の中の自分は、この時点でこのクルマを気に入ったのを覚えている。
ギアをバックにして向きを変え、1速に入れて走り出す。エンストすることもなくスムーズに動いた!
とここで目が覚めてしまいました。
ボリビアスペシャルでボロ車に乗っていたジェレミー達は、ボロいクルマにしかない魅力を楽しんでいました。
私も少し古い分類に入る80〜90年代のクルマが好きです。
夢とは言え、エンジンに火をいれるだけでランチア・デルタを気に入ってしまったのだから確かなはず(笑
勇ましいエンジン音、無視できないほどの振動、MTミッション。鍵を開けるにも、窓を開けるのも、あれもこれも手動。
便利で快適で静かになりすぎた、現代のクルマにはない魅力だと思うのです。
そして、BMWじゃなくても魅力的なクルマがたくさんあることを改めて感じています。