2011年10月15日土曜日

新しくなるBMWは好みから外れてゆく

BMW 2800CS
不思議なことに、BMWのデザインは過去全てが私の好みにピッタリはまるものでした。
1シリーズから、3、5、6、7、8、X、Zシリーズ、シリーズ分けする前のクラシックBMWもそうです。

ニューモデルが出るたび、また知らなかった過去のモデルを知るたび、必ず一目で好きになれるので「私とBMWは相性バッチリじゃないか」なんて思えるくらいでした。

私がBMWを好きになるきっかけとなったBMW 318ti E36
E36型318ti、このクルマには直列4気筒エンジンが積まれていました。
たまに乗るトヨタ車と違って質感の高いエンジンフィールが今も強く印象に残っています。

父が運転していたので高回転まで回した時のサウンドは知りませんが、きっと素晴らしいものだったでしょう。
現在はその上を行く直列6気筒の存在を知り、いつかは自分で直6の新車に乗るんだ!とますますBMWに憧れていたのでした。


...しかし、エンジンもデザインも「でした」と過去形になってしまったのが残念です。

最後の「エンジンのBMW」E87に積まれた直列6気筒N52エンジン
コードネームがEからFになって以降、F20型1シリーズ以降のBMWは「エンジンのBMW」から「ハンドリングのBMW」になるということで、エンジン派であり特に直6大好きの私にとっては、もう好みの対象外になってしまいました。

そして、デザイン。
前のデザイナー、クリス・バングルのデザインはどちらかというと批判が多かったように思います。
私はZ4など他を寄せ付けない個性的なデザインにおおいに惹かれましたが...
中でもE63型6シリーズと初代Z4は、以降の世代でこれを上回るデザインはないほどの芸術だと思っています。




現在のエイドリアン・ホーイドンクのデザインは、5、X3となかなかスタイリッシュで好みのデザインでした。
しかし、F20の1シリーズのデザインは以前も書きましたが、いまだ納得がいきません。
嫌いではないです。でも好きにもなれない微妙なところなのです。

上がF20、下がE87。スポーティーなのはF20だけど、塊感のある完成されたカタチと言えるのがE87かな



正直、「F20が微妙なのでF30もダメかな」と思っていましたが、いよいよ新しい3シリーズ、F30型が発表されました。

何コレ...?!目頭が伸びてキドニーグリルとくっついているではありませんか。

この目頭は一体何でしょうか。ライトの端を無理に伸ばす理由はあるのでしょうか。
それに加えキドニーグリルの縁を一部だけ剥き出しにする必要はあったのでしょうか...
何と言うか、表情を掴みづらい顔ですね。

BMWのデザインを壊したと言われたこともあるバングルでも、最量販モデルの3シリーズでは挑戦的なデザインにはしませんでした。
でもホーイドンクはやってくれました。
前のE90よりも賛否両論あるでしょうし、私はこの顔は絶対に好きになれません。どちらかと言えば嫌いです。

サイドはラインが鋭くなり、ホフマイスターキンク(Cピラーのカーブ)もよりきつく曲がってスタイリッシュに。

リアはF10型5シリーズに似ていて安定したデザインだと思う




↓F30型(2011〜)
回しても楽しくない4気筒ターボエンジン、6気筒は3Lターボのみで手が届かない価格。
↑E90型(〜2011)
4気筒、6気筒どれを選んでも滑らかでどんどん回したくなるエンジン。


MスポーツのデザインもE90と変わらない印象で面白くないです。


歴代で初めて嫌いなデザインになった3シリーズの登場、それに代名詞だった直列6気筒を捨て始めたBMWにはとてもガッカリしているところですが、個人的にあとは日本向けにMTを設定してくれるかどうかにかかっています。


...いろいろ思うことはありますが、伝聞だけでBMWを語るのも虚しい気がします。
早く免許をとりたい。自分でBMWを運転してみたい。