2016年9月4日日曜日

河口湖・山中湖家族旅行2016 (1日目)

3年ぶりとなる家族旅行は、前回私の運転するトヨタ・アクアで行った場所と同じ、河口湖・山中湖であった。今回選んだ車はBMW。意外なことに通常のレンタカーとかかる費用が大差ないことがわかったため、かなりくたびれているが思い切って1泊2日の旅行を共にしてもらうことに決めた。

前日夜に引き取り、自宅へ戻る途中に、ポーンという音と共にオイルの警告灯が大きく表示された。AT辺りから若干の異音が感じられる程度で調子が良く安心していたところだったので、明日からの旅行が決行できるのか突然不安が生じてしまう。

車を停めて説明書を読むと、どうやらエンジンオイルが必要とされる量の下限に達したとのことらしい。「わ」ナンバーだから整備はしっかりしているのかと思いきや、まさかこのような目に遭うとは。運転中止を覚悟してサポートに連絡すると、「お手数ですがオイル補給をお願いします」とあっさり返答。了承したものの、どうすればいいのかよくわからないので父に相談してみる。2人揃って「エンジンオイルって交換するものじゃないのか」とも思ったが、説明書にも「1L補給して下さい」と記載があるので従うしかない。この日は23時を回っていたので、明朝の出発前にガソリンスタンドに駆け込むことにした。マイカーでもないのにこんな体験をさせてくれるとは面白いと思えてくる。

翌朝、開店して間もないガソリンスタンドでオイル補充をお願いすると、それ以上私からは何も言わなくても全て店員が把握して、まだ1kmしか走っていないのにモクモクと湯気(?)が上がる補充口を眺めていると、あっという間にオイル補充は完了した。E87はオイルレベルをメーターでしか確認できない仕様になっており、改めて確認するとOKと出た。とりあえず一安心。


準備を整え、出発。前のE36から約7年振りにBMWに乗る私の家族は、走り始めてすぐ「やっぱりBMWだよね!」と盛り上がった。どっしりとした乗り味、安定感、ドイツ車の価値がわかる家族で嬉しい。親から「こんなのもうBMW買うしかないじゃん」と言われて、私が否定するわけが無い!

いつものように談合坂SAで休憩を挟み、河口湖に到着。ほうとうを食べて大石公園の流れもいつも通り。いつも通りだけど、日常を離れて疲れを癒すにはこれが一番である。微かにラベンダーの香りの残る湖畔を散策して、喫茶店に入ると強い雨が降り出した。優雅に湖畔を散策できたのは奇跡だったのだろうか。

コーヒーを飲みながらのんびり過ごし、雨が止んだので再び湖畔まで行ってみると、鴨の群れがここぞとばかりに現れて目の前を横切って行った。なんて長閑な世界だ。


この後、妹の強い要望で河口湖ハーブ館に行くが、凄まじい匂いの数々に驚いてばかりだった。山中湖の宿泊施設周辺がお祭りによる交通規制で混雑するとのことで、早めに向かう。ちょうどチェックイン時刻5分前に着いてみると、実はとある大学の施設なのだが、 日曜日だからか宿泊客は私達一家を除きゼロというお知らせが。食事から大浴場まで全て貸切となり嬉しい反面、申し訳ない気分にもなってしまう。

この日は近くの神社でお祭りがあるという紹介を受け、行ってみることにする。神社への道は街灯がなく、ぼんやりと提灯が並ぶ。都会に住む私達には慣れない暗闇だが、たまらない雰囲気がある。次第に屋台等が増えてくると、予想外の子供の多さに驚いた。そして沿道の(かなり立派な)家々が開放されていて、子供達が自由に出入りしている。東京ではまず見られない光景に驚きの連続と同時に、地域住民の皆でお祭りを楽しもうという暖かみのある雰囲気を感じていた。そのまま進むと神社にたどり着くが、ここでまた驚いたのは、参拝者全員にお祓い(だと思う)をしていたことと、お餅を一ついただいたこと。このような神社のお祭りは初めてで感動してしまった。観光の要素が出てくる都会のお祭りと異なり、こちらはきっと昔ながらの形が残っているのだろうと思う。最後に、ずらりと並んだ太鼓の演奏を聴いた。地面に直に置いた太鼓の響きは全身を揺さぶるほどの迫力あるもので、おまけに演奏が格好良いあまり完全にやられてしまった。このお祭りは凄い。

日曜日から火曜日まで続き、夜遅くまで神輿など様々なイベントが続くことが特徴らしい。時々花火が上がるのだが、23時になって就寝準備をしている間も容赦なく打ち上げていて、最後まで驚かされ続けた。


昨夜から非日常が続き、すっかり疲れてしまった。長い間楽しみにしていた、素敵な部屋で寝る時間がやってきた!

(続く)