2016年7月5日火曜日

インプレッサスポーツで富士山を一周

BMW 116i、MINI、スイフトと、気に入った車はいずれも富士山へ連れて行ったことがある。ただ、未だにインプレッサスポーツでは富士山へ行ったことがなかったので、近いうちに行きたいと思っていた。

最近は甲州街道や道志みちのような山道より高速道路に惹かれることもあって、往復とも中央自動車道を利用する。今までは料金がかかるのが嫌で、同乗者がいて割勘になる際に限って高速道路に乗るようにしていたが、もうそんなことを気に留めたくはない。大好きな車のためなら金を惜しむなんて情けないことはせず、乗りたいから乗る、それだけだ。

平日昼なので快調に飛ばしていく。インプレッサで高速道路に乗るのは昨年の北海道ツーリング帰路の東北自動車道以来で、あの時の乗った感触を少し思い出す。一般的な速度域では風切り音も殆どなく快適で、安定性もとても高い。天候は全域に渡って悪く、山梨県へ入ると既に霧が出ていた。

談合坂SAから車載動画用にカメラもスイッチオン。

すっかり恒例となった富士浅間神社。境内は私の他に誰もいなくなり、霧が立ち込める中で清々しい空気を味わうことができた。すれ違った方に挨拶までされて良い気分に。

山中湖に西側から入るのは久しぶり。完全に霧で景色を楽しむことはできないがこれはこれで良い。

山中湖畔の途中で右折し国道138号線へ。今回はいつもと少し違って、富士山を時計回りに一周していこうとの計画である。しかし、霧はますます濃くなっていく。

道の駅すばしりにて。こうして車内を眺めていると、荷物が満載だった北海道ツーリングを思い出してしまう。

ツバメの巣が沢山あってかわいい!

富士山スカイラインではなく、あえて国道469号線へ。交通量は少なく、適度な中速カーブの続く気持ちの良い道だ。

「奇石博物館」と看板があったので急遽寄ってみることに。ここは昔、家族で来た場所で、河口湖からかなりの距離があったことを覚えている。改めて来てみても、やはり遠い! 売店だけでも見られたらと思ったが、もちろんオフシーズンなので休館日だった。

この付近になると、かなりの濃霧になって視界は50mを切ることも多くなっていた。ここの入口で少し休憩させてもらいつつ撮影タイムに。なかなか良い雰囲気だ。

このインプレッサスポーツの視界の広さ、死角の少なさは素晴らしいレベルだと思わないだろうか。

濃霧の中、少し走るとオドメーターが7000kmになった。この紺色のナンバー4166のインプレッサは初めての利用者も私だったし、キリ番もいくつも見てきた。レンタカーなのに、ね。

県道71号線を北上していくと、何だかもの凄い濃霧で、異世界に来たかのようだ。対向車のライトがとても綺麗に見える。

道の駅なるさわに着く頃にはすっかり暗くなり、そのまま河口湖ICから中央自動車道を帰路につく。

どうやらインプレッサスポーツが体に馴染んできたようで、何の違和感もなく運転していることに気がついた。足の動きに素直に反応するペダル類、絶滅危惧種の油圧パワステ、死角のない視界、余計なモード切換えや警告アラームのないシンプルさなど、運転の基本について、とても忠実に作られた車だからだと思う。アイサイトやスポーツモードがないのはただのコスト削減のためかもしれないが、シンプルになったことで結果的に肩肘張らずにゆったり乗れる心地よさ、安心感に繋がっている。こういう車、日本車の中ではあまりないのではないだろうか。

そして次期インプレッサはMTが廃止されるようだが、このCVTの出来の良さなら受け入れられる車好きも多いはずだ。インプレッサのリニアトロニックは今までに乗ったATの中で最も良くできていると考えている。私がアクセルペダル踏み加減で、意図した通りにエンジン回転数が上下するダイレクト感は素晴らしい。このCVTに慣れると、マツダやBMWの通常の6速ATが古くさく感じてしまうのだから不思議である。長い間、スバルがWRXやレガシィクラスまでCVTを搭載してきたことに疑問を抱いていたが、なるほどこれならCVTで何の問題もないわけだ。

これまでに何回書いたかわからないが、インプレッサスポーツもすっかり気に入っている。私にとってはBMWという孤高の存在がある以上、自分で購入するまではいかないと思うが、私が買うならどの仕様?と考えることもあるし、私の中で日本車1位の座はしばらく変わることは無いだろう。