2016年4月20日水曜日

新車のインプレッサを堪能したい

いつの間にか毎日の気分転換として利用するまでになったカーシェアリング。先日はスイフトの新車を見つけたが、今度はインプレッサスポーツの新車を見つけたのでじっくりと堪能することにする。借りてみるとオドメーターは88kmで、前の利用者がいた形跡はないので恐らく再び一番乗りだろう。カーシェアの車は何かしらの傷や汚れが目立つために、新車の良さが際立って実に心地よく、これが新車のメリットかと思っては、「中古車で十分」という従来の考えが揺らぐ。

最近新たに感じることがある。それは、日々同じ車に何度も乗っているだけなのに、今まで気がつかなかったことに何か一つ気がつくだけで、かなり印象が変わってしまうことがあるということだ。先日、「スイフトが実に気に入っている」という内容の記録を残したばかりだが、後日になり、交差点を曲がる際や段差を斜めに降りる時などに、車体が船のように大きく左右に揺れることが非常に気になってしまった。一度だけ揺れるのではなく、反動で何度か揺さぶられるような感じで、かなり不快な揺れで困ってしまう。これはスタビライザーがないからかと疑っており、事実インプレッサではこのような横揺れはない。同じようにスタビライザーのないヴィッツやノートが同様の横揺れを起こすかは記憶にないので何とも言えないが(追記:新車同然のスイフトと旧デミオでは同様の場面で大きな横揺れはないことを確認、この個体に限るかもしれない...!)、このスタビライザーがないためと思われる大きな横揺れが気になる限り、残念ながら私は「日本車ならスイフトが欲しい」と声高には言えなくなってしまった。

インプレッサの記録をしたいのにスイフトの話ばかりになってしまったが、これこそがインプレッサの乗り味が俄然好印象で満たされたことに繋がる。スイフトが荒れた路面の状態を明確に拾ってしまうのに対し、インプレッサは「優雅に」という表現を使いたいほどに優しくいなしてくれる。車内は静かで、特にワイパーのモーターが発する動作音の静かさも些細なことながら注目すべきだ。アクセルとブレーキペダルのフィーリングも、自然と言えるのはインプレッサの方であり、スイフトはアクセルペダルを踏みこんでいかないとスロットルが開くのが遅く、ブレーキペダルも軽過ぎて効きも急で違和感を覚えてしまう。何より、貴重な油圧パワーステアリングの重さと繊細さからくる直感的なフィーリングは実に良い。こればかりはBMW E87の電動パワステより良いフィールと言わざるを得ない。

クラスが違うので差があるのは当然ではあるが、その差は予想以上に大きく、それでいて価格は大差ないのだから、これでは私にとってインプレッサを選ばない理由も限られてくる。イメージリーダーだったWRXが独立してインプレッサは真面目で地味な存在になってしまったが、その真面目さ・地味さが気に入っている私には丁度良い存在と言える。

ちょっとしたワインディングを含めてたったの1時間半、36kmのドライブでも気分は爽快だ。