2017年5月24日水曜日

奥多摩で116iと対話する

無性に森の空気を味わいたくなった私は、早速116iに乗り込み、青梅街道を奥多摩方面へ向かった。途中羽村にある多摩川の取水堰を見ようとしたが車を停める場所を見つけられず断念。

お馴染みの奥多摩は青梅街道で行くのが常だったが、今回は羽村からナビを設定してみたところ、吉野街道という道を案内されたので通ってみることにした。吉野街道は奥多摩駅の手前まで青梅街道と並行する道路のようで、新たな発見となった。

この116iのステアリングは今まで乗ったどの車よりも重いので、奥多摩以遠の山道を通るのに腕が疲れないか少し不安でいたが、ステアリングが回ろうとする勢いに合わせてゆっくりと切るようにすることで、力はそれほど要らずにスムーズにカーブを曲がることができた。「ゆっくり切る」とは言ってももたつくくらい切る速度を落とすのではなく、落ち着いてテンポよく絶妙な力加減で「スイー、スイー」というイメージで、書いてもよくわからないが、とりあえずこれ以上ペースアップすると力任せにステアリングを回すようになり、腕が疲れてしまう(長野のウィッシュはまさにこの状態)。


奥多摩湖の脇にある広い駐車場に着いた。ここは以前から存在が気になりつつ、カーブの途中なので見逃したり、夜間は何も見えないので怖くて入れなかったりしていたので、意外と入るのは初めてである。幸い私の他に2台ほどしかいなかったので、森に囲まれた広い空間の中で、撮影タイムだ。レンタカー時代は撮り終えたらすぐに出発だったが、今日はのんびり森の空気を感じながら116iをずっと眺めていた。

今時珍しい微かに微笑むような優しい表情、サイドを貫く湾曲した太いライン、前後のタイヤを繋ぐ吊り橋のケーブルのような緩やかな弧を描いたライン、その太さから安心感をもたらすCピラー、リアハッチドアの左右を結ぶ2本のライン、彫刻のように削られた各部パネル、後輪駆動ならではのフロントタイヤが前寄りのスポーティなシルエット。バングルによるこの1シリーズのデザインは賛否あるが、私は大好きでいつまで眺めていても飽きることはない。時間を気にせずに眺めていられる幸せ。


目的地は道の駅たばやまなので、もう少し先へ。この道の駅も何度も訪れた場所だが、今までと違うのは、すぐに出発する必要がないこと。川岸へ降りて橋を渡ると温泉があるので、下見に行ってみた(営業時間外のため)。18時閉鎖というのは夜にのんびり温泉に入って帰ることができないので残念だ。雨が降り出したので道の駅まで戻ってみると、見慣れない自販機があったので見てみる。軽食が出てくる冷凍食品の自販機ということで、「チューカハン」なる味付けご飯を買ってみた(ニチレイが作っているので味は勿論美味しい)。雨の降る人気のない道の駅で一人チューカハンを食べる。さらに、少し眠くなってきたので車内に戻ってのんびりラジオを聴きながら過ごす。なんと贅沢なひと時か。

好きな時間に出発して、車を眺め、目的地でジャンクフードを食べて、車の中でのんびり過ごして...これを自分のBMWでできるなんて、感激!


本日の走行距離:154.2 km
現在のオドメーター:6913 km