2016年7月15日金曜日

MINIと長く付き合えるか

いつも利用しているカーシェアリングの無料券の期限が今日だったことに当日気がついたため、めっきり乗らなくなってしまったMINIのところへ。前回乗ったのはちょうど4ヶ月前になるが、今回乗ってみての感想は前回とあまり変化なく、ハンドリング、ブレーキ、サスペンションなどあらゆる動作がクイック過ぎるというもの。どんなにのんびりと走っていても急いでいるかのように感じられて、ゆったりとしたドライブがしたい最近の私にはどうしても合わない印象である。

ただ、アクセルペダルの直感的できめ細かい制御には改めて感動した。ミリ単位の足の動きに忠実に応答するかのような反応は、最近頻繁に乗るインプレッサやスイフトでは感じることはできない、MINIならではの長所だと感じる。また、シートの出来の良さも言わずもがな。腰から肩甲骨まで均等に支えるシートはインプレッサも早く見習うべきだ。

細かいところでは、今までも薄々感づいてはいたが、無塗装の樹脂製フェンダーが劣化のせいか波打ったような色合いになっているのが気になった。まだ劣化するには早くないだろうか...?


一時期は「将来買うならこのMINIがいい」とまで気に入っていたのだが、前回、今回と続いてあの時のような感動はないままドライブが終わってしまった。

今でもMINIは大好きな車だが、買うかどうかとなると別の話になってしまう。この車はスポーツカーと同じように趣味性の強い車で、「MINIに乗る」ことだけを考えているのなら良いが、例えば「同乗者を乗せて長距離旅行」といった使い方は難しい。しかし、たとえMINIが気に入って「MINIに乗るためにドライブする」ことに期待していたとしても、個性が強いあまり、何度も乗っていると正直に言って「飽き」を感じてしまったのも事実だ。悲しいが、そう感じてしまったのだから仕方が無い。頻繁に乗り換えはせず、一台の車と長く付き合いたいと考えている私にとって、MINIのように尖った車は向いていないのだ。


MINIのように個性が強過ぎてもダメ、その一方で白一色の西武線も無個性過ぎてダメだろう。西武線といえば黄色、何故また黄色にしないのか?

2016年7月12日火曜日

かき揚げ丼が食べたい!

静岡の友人宅に行った際に紹介してもらった「鐘庵」というそば屋で食べたかき揚げ丼がとても美味しく、その後も静岡に行くとほぼ必ず寄るくらいに気に入っている。調べてみると静岡を中心にチェーン展開しているらしく、どうやら東京にも八王子に一店舗あることがわかり、機会があれば行ってみようと思っていた。しかし、しばらく静岡に行く機会がなく、大学からの帰りの電車でふとあのかき揚げ丼が脳裏に浮かんだ。

かき揚げ丼が食べたいな。行くか。

ちょうどインプレッサスポーツが空いていたので、これに乗って八王子へ出発。多摩川を越え、甲州街道に乗って...八王子といっても、結構奥まで行くようだ。景色が明らかに変わっていく。


「鐘庵」八王子店に到着。「八王子店」とは言え、JR八王子駅からは車で20分程度と遠いので車で来るべきだろう。店内は静岡で見た様子と同じだったので何やら不思議な気分になる。かき揚げ丼を注文して待っていると客は私一人だけになった。


かき揚げ丼は静岡で食べた味と同じで大満足! ここの店員はとてもフレンドリーで、八王子店も例に漏れずおばさんが凄く優しい人だったので思わず話しかける。静岡で何度か寄って気に入り、東京にあることを知って訪れてみたことを伝えるととても喜んでもらえて、私も来た甲斐があったと嬉しくなった。割引券までいただいてしまったので、次こそは友人を連れて行きたいところだ。


帰路は久々に道の駅八王子滝山に寄りつつ、来た道をそのまま戻る。たまにはこういう気軽なドライブもいいものだ。

2016年7月9日土曜日

自分の好きな車のテーマ曲を決めよう

ドライブには欠かせない音楽。私のドライブでは、いつもその時の気分に合わせて聴きたい曲を選び、プレイリストを作成しておくのが恒例となっている。そして実際に聴きながら走っていると、そのシチュエーションにぴったり合った曲が、ちょうど良いタイミングで流れることがよくある。こういう曲は、後日になって改めて聴いてみると、当時見て感動した景色や車の乗り味が鮮明に思い出されるので、ドライブを終えた後でもおまけとして楽しむことができる。

そんなドライブ・ミュージックに選んだ曲は、実に800曲を超えている。その中でも特に印象的だった曲は、また同じ車種に乗る際や同じ行き先の際に合わせて流すようになり、いつの間にか定番になった曲も数多い。曲によっては、その車のテーマ曲として位置づけたくなるほどのものもある。今回はその代表的な曲を挙げておこうと思う。


BMW E87 1-Series
Breaking Benjamin - Angel Fall


BMW R56 MINI
Muse - Panic Station


Subaru IMPLEZA SPORT
T.Rex - Children of the Revolution


Suzuki SWIFT
Pixies - Magdalena




東日本ツーリングでは、Top GearのBGMのように行程に合わせたプレイリストを毎日作成していた。旅の始まりに合わせて気分が盛り上がる曲を、旅の終盤には哀愁漂う曲を、というように。例えば、"She Will"は自宅を出発する際の、旅の1曲目にしようと決めていた曲である。結果的に、北海道の景色に合った独特の曲が印象に強く残り、特に"North, pt.1"や"Cinematic Orchestra - Entr'acte"は聴くと北海道にいる気分になれる思い出深い曲だ。"Thoughts Of A Dying Atheist"は旅の終盤、北海道を去って大間港を出た時の複雑な気分の中で聴いた曲である。これらはほんの一部だが、一生忘れないだろう。

Savages - She Will


新山詩織 - 今 ここにいる


Ginormous - North, pt.1


Cinematic Orchestra - Entr'acte(動画内9:30〜)


ELLEGARDEN - Can you feel like I do


Muse - Thoughts Of A Dying Atheist



ドライブ・ミュージックを選ぶ際にお世話になったのがTop GearのBGMだった。Top Gearは息の合ったトリオ、撮影の技術と並んで、音楽選びの秀逸さも魅力の一つである。シーンに合った音楽を選ぶのが非常に上手いため、気になる曲が流れるといつも調べさせてもらっている。すると、時々YouTubeで再生回数がほとんどない曲が出てくることもあって(コメント欄は"Top Gear brought me here"で溢れている)、良い意味で呆れてしまうほど。振り返ってみると、上記に挙げた曲の殆どはTop Gearで流れたものだった!

しかし、最近はあまりドライブ中に音楽を聴こうと思わなくなった。手持ちの曲を殆ど聴き尽くしたこともあるが、音楽が無い方が運転により集中できるという事実もあるのだ。実際、音楽を流していても、運転に完全に集中している時には頭に音楽は入ってこなかった。その中で、音楽を流したままにするよりも、車だけに集中したいと考えるようになったと言える。車と対話するかのように、じっくり集中して走る、それが今の私の車の楽しみ方である。


ちなみに、次の長距離ツーリングの1曲目はもう決めている。いつになったら行けるのかわからないが...

2016年7月5日火曜日

インプレッサスポーツで富士山を一周

BMW 116i、MINI、スイフトと、気に入った車はいずれも富士山へ連れて行ったことがある。ただ、未だにインプレッサスポーツでは富士山へ行ったことがなかったので、近いうちに行きたいと思っていた。

最近は甲州街道や道志みちのような山道より高速道路に惹かれることもあって、往復とも中央自動車道を利用する。今までは料金がかかるのが嫌で、同乗者がいて割勘になる際に限って高速道路に乗るようにしていたが、もうそんなことを気に留めたくはない。大好きな車のためなら金を惜しむなんて情けないことはせず、乗りたいから乗る、それだけだ。

平日昼なので快調に飛ばしていく。インプレッサで高速道路に乗るのは昨年の北海道ツーリング帰路の東北自動車道以来で、あの時の乗った感触を少し思い出す。一般的な速度域では風切り音も殆どなく快適で、安定性もとても高い。天候は全域に渡って悪く、山梨県へ入ると既に霧が出ていた。

談合坂SAから車載動画用にカメラもスイッチオン。

すっかり恒例となった富士浅間神社。境内は私の他に誰もいなくなり、霧が立ち込める中で清々しい空気を味わうことができた。すれ違った方に挨拶までされて良い気分に。

山中湖に西側から入るのは久しぶり。完全に霧で景色を楽しむことはできないがこれはこれで良い。

山中湖畔の途中で右折し国道138号線へ。今回はいつもと少し違って、富士山を時計回りに一周していこうとの計画である。しかし、霧はますます濃くなっていく。

道の駅すばしりにて。こうして車内を眺めていると、荷物が満載だった北海道ツーリングを思い出してしまう。

ツバメの巣が沢山あってかわいい!

富士山スカイラインではなく、あえて国道469号線へ。交通量は少なく、適度な中速カーブの続く気持ちの良い道だ。

「奇石博物館」と看板があったので急遽寄ってみることに。ここは昔、家族で来た場所で、河口湖からかなりの距離があったことを覚えている。改めて来てみても、やはり遠い! 売店だけでも見られたらと思ったが、もちろんオフシーズンなので休館日だった。

この付近になると、かなりの濃霧になって視界は50mを切ることも多くなっていた。ここの入口で少し休憩させてもらいつつ撮影タイムに。なかなか良い雰囲気だ。

このインプレッサスポーツの視界の広さ、死角の少なさは素晴らしいレベルだと思わないだろうか。

濃霧の中、少し走るとオドメーターが7000kmになった。この紺色のナンバー4166のインプレッサは初めての利用者も私だったし、キリ番もいくつも見てきた。レンタカーなのに、ね。

県道71号線を北上していくと、何だかもの凄い濃霧で、異世界に来たかのようだ。対向車のライトがとても綺麗に見える。

道の駅なるさわに着く頃にはすっかり暗くなり、そのまま河口湖ICから中央自動車道を帰路につく。

どうやらインプレッサスポーツが体に馴染んできたようで、何の違和感もなく運転していることに気がついた。足の動きに素直に反応するペダル類、絶滅危惧種の油圧パワステ、死角のない視界、余計なモード切換えや警告アラームのないシンプルさなど、運転の基本について、とても忠実に作られた車だからだと思う。アイサイトやスポーツモードがないのはただのコスト削減のためかもしれないが、シンプルになったことで結果的に肩肘張らずにゆったり乗れる心地よさ、安心感に繋がっている。こういう車、日本車の中ではあまりないのではないだろうか。

そして次期インプレッサはMTが廃止されるようだが、このCVTの出来の良さなら受け入れられる車好きも多いはずだ。インプレッサのリニアトロニックは今までに乗ったATの中で最も良くできていると考えている。私がアクセルペダル踏み加減で、意図した通りにエンジン回転数が上下するダイレクト感は素晴らしい。このCVTに慣れると、マツダやBMWの通常の6速ATが古くさく感じてしまうのだから不思議である。長い間、スバルがWRXやレガシィクラスまでCVTを搭載してきたことに疑問を抱いていたが、なるほどこれならCVTで何の問題もないわけだ。

これまでに何回書いたかわからないが、インプレッサスポーツもすっかり気に入っている。私にとってはBMWという孤高の存在がある以上、自分で購入するまではいかないと思うが、私が買うならどの仕様?と考えることもあるし、私の中で日本車1位の座はしばらく変わることは無いだろう。