2014年の乗り納めドライブとして静岡県の西伊豆スカイラインへ行ってきた。本当は私の好きな富士山周辺や日光に行きたいところだが、今年は各地で初雪が早く諦めざるを得ず、それならばと最近気になっていた西伊豆スカイラインを目指すことに。伊豆箱根と言えば箱根ターンパイクや伊豆スカイラインがあるが、今回はパスする。これはどちらも有料道路で料金も高めの割に満足度が低かったことに加えて、走り屋が集まる有料道路を避け、現地までのルートも国道246号を通ることで伊豆半島東側の渋滞や混雑を回避する狙いもあった。
車はもう完全に惚れ惚れしているBMW116i。気に入らなかったはずの電動パワステによるハンドリングもすっかり気に入り、素敵な赤いボディ、クセのあるカッコイイデザインも揃い、今欲しい車ナンバーワンの座についている。今回も休憩で車から降りてはこの車を眺めていた。賛否の分かれるデザインだけど、私はかなり気に入っていて、ずっと眺めていたいくらい好きだ。
早朝5時に自宅を出発し、ひたすら246を100km以上走り伊豆方面へ。なかなかの快晴で、途中から富士山が美しく見えていた。
246は何度か通っているが、混雑が多いのであまり好きではなかった。しかし、今回初めて神奈川西部から静岡県に入ってからは山の中を走る部分があり、なかなか気持ち良く走ることができた。お気に入りの道に追加しよう。東京からずっと走ってきて御殿場線とのすれ違いに感動しつつ、伊豆へ。読みは当たったようで、まだ朝早めの西伊豆スカイラインに向かう道は車が殆どいない。と思いきや途中のゴルフ場の駐車場が満車だったのには驚かされた。ゴルファーは朝が早い。
ついに西伊豆スカイラインに入る。入ってすぐ5℃くらいあった気温が一気に下がり、2℃になった途端に「ポロロン」と外気温警告が鳴ったが、こういう気遣いが好きだ。少し走っていくと、突如視界が開けて尾根のようなところを走る。西伊豆スカイラインは箱根ターンパイクより距離は長いし、伊豆スカイラインより景色が良く、無料で自由に通行可能なのは何より嬉しい。すっかり気に入ってしまった。
西伊豆スカイラインで最も大きな土肥駐車場に到着。なんと私の他に誰もいないではないか!ということで思う存分休憩兼撮影タイム。
西伊豆スカイラインの終点は県道411号線にそのまま接続している。こちらもなかなか良さそうな道なので行ってみると、西伊豆スカイラインよりさらに良い道だった。具体的には、道路状態が良い上、比較的緩やかなカーブが多くかなりの快走路なのである。走りながら思わず表情が緩んでしまうほどだった。ここへ来て良かった!
街中での走行と違い積極的に4,000rpmくらいまでエンジンを回してみると、6気筒には敵わないにせよ重厚感のある良い音を奏でてくれる。とは言え飛ばすつもりは全くなく、ブレーキをあまり踏まなくて済むようなそこそこのペースで流していた。ワインディングロードを流す気持ち良さ、これこそ駆け抜ける歓び!
仁科峠を越え、西天城高原まで来た。この日は休日で、夕方になる前に各地で渋滞する恐れがあったため、まだ午後になったばかりではあるが、早めに帰路につく計画にしている。伊豆半島西部へと駆け下りていく県道410号線と、伊豆半島南部へ向かう県道59号線の分岐点に小さな駐車場があり、そこで休憩して折り返すことにした。いつもなら往路と復路を別にする一筆書きルートを計画する私だが、また西伊豆スカイラインへ戻ろうと決めたのは、すぐにまた走りたいと思うほどの道だったからだ。
ちなみに、折り返す時に軽い気持ちで県道59号線に入ってみたら、これが失敗だった。入ってすぐ車線がなくなり、道幅は離合に気を遣うほど狭くなった。引き返そうにも、Uターンできるスペースがない!意外にもすれ違う車が多いので、狭い道で焦っては危ないと自分に言い聞かせながら慎重に進む。500mほど走っただろうか、少し広がった部分があったのですかさずUターンした。その直後、軽トラとギリギリの離合!免許を取る前に動画サイトで「酷道ラリー」シリーズを見ていたのだが、ついに自らそれを体験してしまったようだ。
土肥駐車場まで戻ってきたところで、昼食タイム。交通量は少し増えたものの、時々ライダーが休みにくるほかは相変わらず誰もいない。
帰る前に、もう一度土肥駐車場から西伊豆スカイラインと県道411号線を走ることにした。結局、二往復したことになる。その後はまた246を100km以上かけて通り、所々渋滞したがBMWの内装を眺めていればそれだけで満足するので問題なく過ごし、20時には無事に帰着した。
...今回は動画を多めに撮ってみた。