2014年12月5日金曜日

富津岬再訪 - BMW 116i


電動パワステを採用した後期型のE87型1シリーズにはこれまでに何度も乗ってきたが、ステアリングを回したときの感触がどうしても好きになれず、MINIの味付けが好きということで、私の中で走りの好みはMINI>BMWとなっていた。先日初めてE46型3シリーズに乗ったものの、E87より良い印象ではあったが、MINIの個性に浸ってしまった私には手放しで「E46買います!」と言える気持ちになるまでには至らなかった。「買うならMINIだな...」というこの状況、BMWが大好きな私にはどうしても受け入れられるものではなかった。確かに今のMINIはBMWが設計しているから、BMWだと言って差し支えはない。でもMINIはMINIであって、BMWではないのである。MINIが気に入っていると言いながら時々116iに乗るのは、「BMWよりMINIが良いなんてそんなはずがない」と信じているからであり、MINI>BMWの状況を変えたいとの思いからだ。何度も乗っていれば、考えが変わるかもしれない。

そこで、もう一度乗ってみてそれでも気に入らなければ考えを改めるつもりで、116iで以前ヴィッツで訪れた富津岬へドライブすることにした。ちなみに今回は、今まで何度も何度もタイムズカープラスを利用したおかげで、無料で乗れた。

乗った結果を先に結論から言ってしまえば、今までの印象から一転して素晴らしいと思ってしまった。私の感性や考えが変化したのかよくわからないが、あんなに気に入らなかったはずのステアリングの操作感が、良いではないか...!!何故だ?歳でもとったのか?今まで乗ったのと違う車かと疑ってしまうほどで、気に入らないなんて言っていた自分が恥ずかしくてたまらない。どこがどのように気に入ったのか言葉で表すことは難しい。何故かと言えば、気に入る前の116iと気に入った後の116iは、車自体が何も変わっていないからだ。

BMWの中で最も安価なエントリーモデルとは言え、MINI ONEよりパワーはあるし、エンジンの回転フィールも上だ。シンプルなデザインの内装は飽きることもない。サイドミラー越しに見える、峰のように目立つボディラインがいい。MINIよりずっと快適だ。とにかく快適に、気持ち良くカーブを曲がっていく。116iにMTはないけれど、もうMTに拘る必要もないな。色々なことを考えながら、富津岬を目指し走っていく。

富津岬に着いたときはもう夕暮れだった。前回来たときは展望台がある岬の先端まで行かなかったので行ってみたものの、BMWから離れるのが惜しくなり、結局そこで写真を撮り続けた。赤いボディが夕陽に染まり、とにかくカッコいい。

うーん...めちゃくちゃカッコイイ。もう私が過去に書いた116iに関するネガティブな文は全て撤回しよう!



30分ほど撮り続けただろうか、残り時間が危うくなってきたので帰路につくことにする。京葉線との並走や、高層ビル群を見ながらなど、都会ならではのドライブに大いに気分を良くして、終了時間10分前に駐車場に着いた。

今回はたった6時間のドライブ、116iの魅力を感じるにはこれだけでは足りない。次に予定している2014年最後のドライブはMINIに乗る予定だったが、急遽116iに変更することにした。

「それでも気に入らなければ考えを改める」なんて思っていましたが、気に入って考えを改めました。E87後期の電動パワステ、良いです!
確かにフィーリングは油圧時代よりは劣るかもしれませんが、その差は大したものではなく、むしろ電動パワステの本来の目的である効率向上の効果がその差を補って余りあると思います。

〜〜〜

ところで、この116iのある駐車場に行くために今回は久々にゆりかもめに乗ることにした。小さい頃から密かに好きだったのがこのゆりかもめで、このチョロQは今も大事にとってある(壊れてしまったが...)。最後に乗ったのは小学生の時のことだから、乗った感覚は覚えていない。さすがに先頭の席に座るのは恥ずかしいので、先頭車の後ろに座る。発車すると...加速が速い!こんなにぐいぐい加速するとは意外だった。そして乗り心地が遊園地のアトラクションみたいで結構楽しい。嬉しいことに、往復とも旧型に乗ることができた。というのは、この旧型は近いうちに引退になるらしく、すれ違う車両は殆どが新型であったためである。旧型とは言え綺麗だし、乗り心地も良いし、全然老朽化しているようには見えないが...海沿いを走るので塩害などがあるのだろうか。新型は単眼ライトでカッコいいとは思えないので、旧型がなくなるのは少し寂しい。