揺れの少ないフラットな乗り味は乗員に優しく、ドライバーには重めの油圧パワステも相まって気分を落ち着かせてくれる。スポーティさはあまりないけれど、独特のボクサーサウンドがそれを補ってくれる。肩肘張らずにゆったりと乗れるインプレッサは、すっかり最近のお気に入りに。私にとっては、どこかのメーカーのCMのように「最高にちょうどいい」と言いたくなるような、バランスのとれた良い車だ。ドライブの記録に大きく残らないようなちょい乗りでは、積極的にインプレッサを選ぶようになってから全く乗らなくなった車も多い。
<5月8日(日)>
とあるイベントのため、実家など都内各地を移動するために車が必要となり、インプレッサが大活躍してくれた。初めて家族全員(4人)を乗せたところ、満場一致で気に入ってくれて私としても嬉しかった。車内が適度な広さであることや、乗り心地が良いことが印象に残ったらしい。父も祖父もスバルということで興味津々。実家から自宅に帰る際には荷物が多くなったがしっかり積み込めたし、4人乗車でさすがに力不足は感じたが、満足のいくドライブになった。初めに予約した時はスイフトにしていたが、スイフトではデスクトップPCやらスーツケース大の箱やらを積むことは不可能だっただろう。インプレッサ、1シリーズといったCセグメント(以上のクラス)は、車を選ぶ際には最低条件になりそうだ。できればパワーにも余裕が欲しいところ。
ちなみに、返却まで時間があったので、ガソリンスタンドの洗車機を初めて体験してみた。土ぼこりが落ちる程度だったのは最も安いコースだからなのだろうか。
<5月14日(土)>
東八道路の西端から南下し、多摩川を越えたところで川崎街道を東へ。この川崎街道はちょっとしたワインディングになっており、自転車で走ったことはあるが車でも走ってみようと思い、行ってみることに。
<5月17日(火)>
14日は川崎街道から府中本町駅方面へ左折したが、今回はもう少し先まで行って稲城大橋を渡る(写真はない)。わざと通ったことのない道を走ろうとしたら、旧甲州街道という道に出た。とにかくインプレッサは凄く落ち着く。
<5月18日(水)>
日中にちょい乗り。紺のインプレッサもなかなか似合う。
<5月20日(金)>
初の利用者として乗ってから、もう4000km。ちょうどキリ番をゲット。
2016年5月31日火曜日
2016年5月6日金曜日
Last Drive of BMW E87 116i (Part 3)
最後の休憩地点である道の駅たばやまに到着した。ここまで来ると東京までもう少しということもあり、少し寂しい気分になる。時刻は18時を周り、辺りは次第に暗くなり始めていた。いよいよ、これが道中で最後の撮影タイムになると思い、降りしきる雨の中で写真を撮りまくる。雨粒がつくと立体感が増すのか、独特の雰囲気を感じて格好良く撮れる様々な角度を模索した。
特に気に入っている写真にコメントを付けておきたいと思う。私は車の写真を撮る時、必ずこのアングルを欠かさない。満足いく1枚が撮れるまで、撮り続けるのだ。このアングルは私が一番気に入っているアングルである。それはこの角度で撮ると車がとても堂々としているように見え、安定した格好良さを得られると感じているからだ。ごく普通の斜め前方からの写真に見えるかもしれないが、このアングルには拘りがある。ポイントは、カメラを腰の辺りまで低くして構えることだ。今回は雨ということもあって、周囲に水たまりも広がり、今までにない独特の雰囲気が生まれた。
何度か登場しているこのCピラーからのアングルは、このBMWにこそ適している。冒頭でも述べたように、サイドを走る一本の太いラインは印象的なのだが、このアングルで撮ると、ラインが湾曲して立体的に見えることに気がつくだろう。実際にこのラインは、Bピラー付近で最も広がり、前端と後端で絞られている。私はこのラインがとても気に入っている。また、Cピラーの太さが強調され、逞しさが感じられるところもポイントだ。
意外に良かったのがこの写真。何となく「イギリスに行って撮ってきた」と言えば通じそうな雰囲気がお気に入り。
30分近く撮り続けていたら、すっかり日が沈んで暗くなってしまったが、まだ撮影タイムは終わらない。暗い車内をぼんやりと照らす照明を見ていると落ち着くではないか。このBMWが私の車だったら、まさしくここは私だけの心安まる空間となっているに違いない。撮影タイムを終えた後も、ずっとここでのんびりしていたい気分になったが、そうすると返却時間が遅くなり、料金がますます上がっていってしまう。おまけに実は車内がかなり汚れているので、寛ぐことはできない。時間に追われ自由が制限されるレンタカーやカーシェアリング生活から早く脱却したいものである。
さすがに疲労が見え始めたが、青梅街道をひたすら新宿方面へ走る。幸い、夜の上り線は空いており、あっという間に荻窪を越え、新宿のガード下をくぐる。新宿まで来るともう終わりも同然だ。22時半頃、無事に出発地点まで帰ってきた。
初めて乗った欧州車であり、心から気に入ったMINI、ナンバー3127との別れは昨年2月のことだった。唐突だったため、最後の日に急遽ドライブに行くことにして、悔いのない別れとなった。ただ、MINIの他の車はまだまだ残っているため、時々乗ることはある。
あれから1年が経過して、次は初めて自ら運転したBMWであるE87系1シリーズとの別れの時が来たらしい。この記録を書き終えようとしている5月23日現在、最後の一台となっていたナンバー4244の116iは、5月25日を最後に予約ができなくなっており、恐らくこのまま引退することになるはずだ。
振り返ってみると、初めて自分で運転したBMWとなった白い116iは、酷使されたあまり至る所の汚れや傷とエンジンの不具合を抱えていたこと、電動パワステのフィーリングに違和感を感じたことなどが印象に残り、悔しいことに手放しで「気に入った」とは言えない結果となってしまった。
しかし、その後もBMWを信じて何度も借り出しては、あれこれと想いを巡らせてきた。するとどういう訳か、3回目に富津岬へのドライブで印象が変わった。一番の懸案だった電動パワステのフィーリングが納得できるレベルに感じて、凄く喜んだことを覚えている。
それからは116iに乗る機会も増えた。借りるためには電車に乗って都心まで行かなければならないことや、MINIに惚れ込んでいたこともあって、ドライブで毎回116iを選ぶという訳にはいかなかったが、定番の伊豆を初め、MINIでしか行ったことのなかった日光や富士山に連れ出していった。富士山には116iでも何回か行っていたが、1人で1日かけてじっくり走る機会がなかったため、最後にしっかり叶えられて安心している。
まだ運転免許をとって3年弱しか経っていないのだから当然とも言えるが、色々な車に乗るだけでなく、北海道から九州まで色々な場所で走るようになった今、走れば走るほど車への考え方は変化している。あれだけ気に入っていたMINIが色々と過剰な演出に感じて、またスイフトはあくまで日本のコンパクトカーの域を出ないと感じて、MINIよりBMW、スイフトよりインプレッサスポーツというのが現在の私である。また、最低限Cセグメントであることは必須とも考えているところだ。
最も気に入っている日本車と言えるインプレッサスポーツはともかく、BMWが私の中でトップに君臨することは、どうしても譲ることができない。祖父が乗っていたE36への憧れ、そしてBMWへの憧れは、並大抵のものではない。BMWが初めて電動パワステを採用したというE87最終型は欠点も気になるけれど、憧れのBMWであることに異論はなく、特にこの赤いBMWにおいては、真剣に心から欲しいと思った。したがって、この116iが「わ」ナンバーであることや、酷使されて各所がくたびれていることが悔しくて堪らない。
レンタカーではなく、乱暴に扱われていないBMWに私は乗りたい。
中古車市場を眺めると、このE87は、最終型であってもかなり価格が下がってきている。しかし、何度も借りた116iの様子からもわかるように、年式が古かったり、酷使されていそうなモデルは価格が安くとも手を出すべきではない。そうなると、いつかE87を私が買うということはなさそうな気がしている。また、長い間「祖父が乗っていた318tiと同じ仕様のモデルを探す」と意気込んでいたが、E36もさすがに旧車の域に入ってきており、こちらも手を出すべきではなさそうだ。それに、E87を気に入って以来、E36ばかり頑に拘る必要はなくなった。今の私は「BMWであること」に拘っていると言えるだろう。
恐らく、今後E87に乗ることはないだろう。「初めて心から好きになったBMW」として、このE87は一生忘れない。最後にどうしても記念に写真を撮っておきたいと思い、買ったばかりの三脚を使う。
駐車場での撮影タイムをもって、赤いBMW E87 116iとの最後のドライブを終えることとなった。
お別れの時。本当に名残惜しい。さすがに。
(追記:タイムズのBMWはまだ乗れるようです!素直に喜びたいと思います)
特に気に入っている写真にコメントを付けておきたいと思う。私は車の写真を撮る時、必ずこのアングルを欠かさない。満足いく1枚が撮れるまで、撮り続けるのだ。このアングルは私が一番気に入っているアングルである。それはこの角度で撮ると車がとても堂々としているように見え、安定した格好良さを得られると感じているからだ。ごく普通の斜め前方からの写真に見えるかもしれないが、このアングルには拘りがある。ポイントは、カメラを腰の辺りまで低くして構えることだ。今回は雨ということもあって、周囲に水たまりも広がり、今までにない独特の雰囲気が生まれた。
何度か登場しているこのCピラーからのアングルは、このBMWにこそ適している。冒頭でも述べたように、サイドを走る一本の太いラインは印象的なのだが、このアングルで撮ると、ラインが湾曲して立体的に見えることに気がつくだろう。実際にこのラインは、Bピラー付近で最も広がり、前端と後端で絞られている。私はこのラインがとても気に入っている。また、Cピラーの太さが強調され、逞しさが感じられるところもポイントだ。
意外に良かったのがこの写真。何となく「イギリスに行って撮ってきた」と言えば通じそうな雰囲気がお気に入り。
30分近く撮り続けていたら、すっかり日が沈んで暗くなってしまったが、まだ撮影タイムは終わらない。暗い車内をぼんやりと照らす照明を見ていると落ち着くではないか。このBMWが私の車だったら、まさしくここは私だけの心安まる空間となっているに違いない。撮影タイムを終えた後も、ずっとここでのんびりしていたい気分になったが、そうすると返却時間が遅くなり、料金がますます上がっていってしまう。おまけに実は車内がかなり汚れているので、寛ぐことはできない。時間に追われ自由が制限されるレンタカーやカーシェアリング生活から早く脱却したいものである。
さすがに疲労が見え始めたが、青梅街道をひたすら新宿方面へ走る。幸い、夜の上り線は空いており、あっという間に荻窪を越え、新宿のガード下をくぐる。新宿まで来るともう終わりも同然だ。22時半頃、無事に出発地点まで帰ってきた。
初めて乗った欧州車であり、心から気に入ったMINI、ナンバー3127との別れは昨年2月のことだった。唐突だったため、最後の日に急遽ドライブに行くことにして、悔いのない別れとなった。ただ、MINIの他の車はまだまだ残っているため、時々乗ることはある。
あれから1年が経過して、次は初めて自ら運転したBMWであるE87系1シリーズとの別れの時が来たらしい。この記録を書き終えようとしている5月23日現在、最後の一台となっていたナンバー4244の116iは、5月25日を最後に予約ができなくなっており、恐らくこのまま引退することになるはずだ。
振り返ってみると、初めて自分で運転したBMWとなった白い116iは、酷使されたあまり至る所の汚れや傷とエンジンの不具合を抱えていたこと、電動パワステのフィーリングに違和感を感じたことなどが印象に残り、悔しいことに手放しで「気に入った」とは言えない結果となってしまった。
しかし、その後もBMWを信じて何度も借り出しては、あれこれと想いを巡らせてきた。するとどういう訳か、3回目に富津岬へのドライブで印象が変わった。一番の懸案だった電動パワステのフィーリングが納得できるレベルに感じて、凄く喜んだことを覚えている。
それからは116iに乗る機会も増えた。借りるためには電車に乗って都心まで行かなければならないことや、MINIに惚れ込んでいたこともあって、ドライブで毎回116iを選ぶという訳にはいかなかったが、定番の伊豆を初め、MINIでしか行ったことのなかった日光や富士山に連れ出していった。富士山には116iでも何回か行っていたが、1人で1日かけてじっくり走る機会がなかったため、最後にしっかり叶えられて安心している。
まだ運転免許をとって3年弱しか経っていないのだから当然とも言えるが、色々な車に乗るだけでなく、北海道から九州まで色々な場所で走るようになった今、走れば走るほど車への考え方は変化している。あれだけ気に入っていたMINIが色々と過剰な演出に感じて、またスイフトはあくまで日本のコンパクトカーの域を出ないと感じて、MINIよりBMW、スイフトよりインプレッサスポーツというのが現在の私である。また、最低限Cセグメントであることは必須とも考えているところだ。
最も気に入っている日本車と言えるインプレッサスポーツはともかく、BMWが私の中でトップに君臨することは、どうしても譲ることができない。祖父が乗っていたE36への憧れ、そしてBMWへの憧れは、並大抵のものではない。BMWが初めて電動パワステを採用したというE87最終型は欠点も気になるけれど、憧れのBMWであることに異論はなく、特にこの赤いBMWにおいては、真剣に心から欲しいと思った。したがって、この116iが「わ」ナンバーであることや、酷使されて各所がくたびれていることが悔しくて堪らない。
レンタカーではなく、乱暴に扱われていないBMWに私は乗りたい。
中古車市場を眺めると、このE87は、最終型であってもかなり価格が下がってきている。しかし、何度も借りた116iの様子からもわかるように、年式が古かったり、酷使されていそうなモデルは価格が安くとも手を出すべきではない。そうなると、いつかE87を私が買うということはなさそうな気がしている。また、長い間「祖父が乗っていた318tiと同じ仕様のモデルを探す」と意気込んでいたが、E36もさすがに旧車の域に入ってきており、こちらも手を出すべきではなさそうだ。それに、E87を気に入って以来、E36ばかり頑に拘る必要はなくなった。今の私は「BMWであること」に拘っていると言えるだろう。
恐らく、今後E87に乗ることはないだろう。「初めて心から好きになったBMW」として、このE87は一生忘れない。最後にどうしても記念に写真を撮っておきたいと思い、買ったばかりの三脚を使う。
駐車場での撮影タイムをもって、赤いBMW E87 116iとの最後のドライブを終えることとなった。
お別れの時。本当に名残惜しい。さすがに。
(追記:タイムズのBMWはまだ乗れるようです!素直に喜びたいと思います)
Last Drive of BMW E87 116i (Part 2)
神社を出る時点で、時刻は既に13時。ドライブに空腹は禁物なので早く食事にしたいが、コンビニ弁当と迷った末に、以前友人が紹介してくれた「えいちの村ファーマーズキッチン」という小さなレストランに行くことにした。今まで「1人でドライブ」と言えばコンビニ弁当だったが、折角BMWでドライブしているのだから、コンビニ弁当はみっともないので、この機会に卒業しようと考えた。神社からは国道139号線をそのまま進み、河口湖前を経由して樹海を進んだ先にある。道を間違えると時間のロスになるので、ここからはナビを念のため起動しておく。
神社を出ると突然雨が降り始めて、富士山はすっかり見えなくなっていた。日頃、終始雨で富士山が見えないまま帰るということはなく、いつも良いタイミングで富士山を拝めるのは、何かあるのだろうか。何はともあれ、先に撮影タイムにしておいて正解だった。雨は次第に強まっていく。
「えいちの村ファーマーズキッチン」に行く前に、富士スバルラインのメロディーロードを通るために寄り道。この道であの曲を聴くと富士山に来た実感が増すので、いつもわざと通りたくなる。有料区間の手前で折り返し、再び富士宮方面を目指す。
西湖を過ぎた辺りから、国道139号線の河口湖方面がもの凄く渋滞していることに気がついた。少し失敗したかなと思ったが、ここまで来たら引き返すのも勿体ない。樹海を駆け抜け、1年振りくらいに「えいちの村ファーマーズキッチン」にやってきた。
ランチセットがあるということで見てみると、「手ごねハンバーグ」と「鯵のハーブパン粉焼き」から選べるようになっていたが、もう14時前だったために鯵の方しかないとのことで、これを注文。1人でのドライブとしてはあり得ないくらいに豪華な食事に少しばかり感動を覚える。山菜等が豊富に盛りつけされた定食は凄く美味しく、大好きなBMWと美味しい料理で最高のドライブとなることはこの時点で決まりだな、と思うほどに満足したのであった。ドライブといえど、食事は疎かにしてはいけないという教訓を得た。
ゆっくり味わいたいところだが時間に然程余裕がなくなってきたので、少し急ぐことにする。とは言っても、結局駐車場で撮影タイムになり時間を結構消費してしまった。以前MINIで来た時にとても絵になる景色があったので、同じように撮ってみたものの、家に帰って見てみるとMINIのように景色に溶け込んでおらず、ちょっと残念。やはりクラシカルなMINIのスタイルは別格ということか。
来た道を戻り(渋滞はただの混雑の影響だった)、河口湖大橋を渡れば、ドライブも折り返し地点となる。この先のルートは、国道137号線の御坂みちを北上、勝沼駅に寄りつつ、フルーツラインを抜け、青梅街道を東へ進む予定となっている。要するに、最後まで1年前のスイフトとほぼ同じルートになるわけだ。
国道137号線は制限速度をきっちり守る車と車間距離を詰めてはブレーキを踏みまくる車が前方にいるために大行列となってしまい、残念ながらあまり楽しめなかった。この道は結構高規格で道幅も広い区間が多く、河口湖方面はスムーズに流れているのに、こちらは何度もノロノロ運転を強いられていた。
勝沼に入ると雨はほぼ止んでいた。勝沼駅に着くと、ついこの間、桜が満開の時に来た当時とはまるで異なる静けさに包まれている。桜が咲いている様子も素敵だけど、この状態も落ち着いていて好きだ。211系がスルスルとやってきて、去っていく。115系と違ってモーター音が殆どしないので「スルスル」としか表現できない。
勝沼駅を後にすると、フルーツラインを駆け抜ける時間がやってくる。景色と緩やかなカーブが楽しめるこの道は交通量も少なく気に入っているが、雨の後で水たまりが多く気を遣う場面があって残念だった。
青梅街道に乗ってしまえば、ただひたすら東京を目指すだけ。途中、グランツーリスモのトライアルマウンテンサーキットを思わせる区間があることに気がついた。
( Part 3 へ続く)
神社を出ると突然雨が降り始めて、富士山はすっかり見えなくなっていた。日頃、終始雨で富士山が見えないまま帰るということはなく、いつも良いタイミングで富士山を拝めるのは、何かあるのだろうか。何はともあれ、先に撮影タイムにしておいて正解だった。雨は次第に強まっていく。
「えいちの村ファーマーズキッチン」に行く前に、富士スバルラインのメロディーロードを通るために寄り道。この道であの曲を聴くと富士山に来た実感が増すので、いつもわざと通りたくなる。有料区間の手前で折り返し、再び富士宮方面を目指す。
西湖を過ぎた辺りから、国道139号線の河口湖方面がもの凄く渋滞していることに気がついた。少し失敗したかなと思ったが、ここまで来たら引き返すのも勿体ない。樹海を駆け抜け、1年振りくらいに「えいちの村ファーマーズキッチン」にやってきた。
ランチセットがあるということで見てみると、「手ごねハンバーグ」と「鯵のハーブパン粉焼き」から選べるようになっていたが、もう14時前だったために鯵の方しかないとのことで、これを注文。1人でのドライブとしてはあり得ないくらいに豪華な食事に少しばかり感動を覚える。山菜等が豊富に盛りつけされた定食は凄く美味しく、大好きなBMWと美味しい料理で最高のドライブとなることはこの時点で決まりだな、と思うほどに満足したのであった。ドライブといえど、食事は疎かにしてはいけないという教訓を得た。
ゆっくり味わいたいところだが時間に然程余裕がなくなってきたので、少し急ぐことにする。とは言っても、結局駐車場で撮影タイムになり時間を結構消費してしまった。以前MINIで来た時にとても絵になる景色があったので、同じように撮ってみたものの、家に帰って見てみるとMINIのように景色に溶け込んでおらず、ちょっと残念。やはりクラシカルなMINIのスタイルは別格ということか。
来た道を戻り(渋滞はただの混雑の影響だった)、河口湖大橋を渡れば、ドライブも折り返し地点となる。この先のルートは、国道137号線の御坂みちを北上、勝沼駅に寄りつつ、フルーツラインを抜け、青梅街道を東へ進む予定となっている。要するに、最後まで1年前のスイフトとほぼ同じルートになるわけだ。
国道137号線は制限速度をきっちり守る車と車間距離を詰めてはブレーキを踏みまくる車が前方にいるために大行列となってしまい、残念ながらあまり楽しめなかった。この道は結構高規格で道幅も広い区間が多く、河口湖方面はスムーズに流れているのに、こちらは何度もノロノロ運転を強いられていた。
勝沼に入ると雨はほぼ止んでいた。勝沼駅に着くと、ついこの間、桜が満開の時に来た当時とはまるで異なる静けさに包まれている。桜が咲いている様子も素敵だけど、この状態も落ち着いていて好きだ。211系がスルスルとやってきて、去っていく。115系と違ってモーター音が殆どしないので「スルスル」としか表現できない。
勝沼駅を後にすると、フルーツラインを駆け抜ける時間がやってくる。景色と緩やかなカーブが楽しめるこの道は交通量も少なく気に入っているが、雨の後で水たまりが多く気を遣う場面があって残念だった。
青梅街道に乗ってしまえば、ただひたすら東京を目指すだけ。途中、グランツーリスモのトライアルマウンテンサーキットを思わせる区間があることに気がついた。
( Part 3 へ続く)
Last Drive of BMW E87 116i (Part 1)
(追記:後日も乗る機会があったために今回は最後になりませんでしたが、最後のつもりで乗ったので内容はそのままにしておきます)
ゴールデンウィーク半ばの5月6日、116iに乗って富士山へドライブに。
下道オンリーで、御茶ノ水から甲州街道と道志みちを経由して山中湖まで走る、いつものドライブと大差ないルートではあるが、今回は私なりに目標を立ててみた。それは「一切ナビに頼らずに富士山へたどり着く」というものである。
運転免許を取る前は、自転車で東京から東西南北を駆け回り、自宅から見た主要な道路は全て覚えた。同様に車でも東京近辺の主要道路を早く覚えてしまいたいと思うのだが、この2年間、なかなか自転車の時のように道を覚えられず、一度通った道を振り返ることすら難しいほどに記憶に残らないルートばかりだった。
どうして道を覚えられないのだろうかと考えてみたところ、やはりナビに任せっきりなのが良くないのだろうと判断した。ナビに頼らないために予め地図を見て、主要道路の位置関係と、曲がる予定だがわかりにくい交差点の位置を確認した結果、ルートと通過する主要道路は目論見通り覚えることができた。きっと、ナビのない時代は誰もがこうしてドライブをしていたのだろう。最終的な結果を先に述べると、ナビなしのドライブとしては最も長い距離となる、御茶ノ水から山中湖までを無事に完走した。
ナビなしでドライブをした感想は、ナビがない方がスムーズに走れるというものだった。ナビは曲がる場所をその都度親切に教えてくれて便利だが、それが仇となる場合がある。ナビの「1km先、左方向です」、「400m先、左方向です」、「まもなく、左方向です」、「10km以上先、右方向です」という音声案内だけに頼っていると、今走っている道路の名称、曲がる交差点の目印、向いている方角等、全く意識せずに済んでしまうからだ。また、走るべき道や方向が明確にはわからないので、音声案内を聞き逃したり、忘れてしまったりすると混乱する。実際にナビと私が上手く噛み合ずに通過してしまうなど、困ったことは幾度となくある。
道を覚えていれば、あとは青看板を目安にすれば良い。例えば、以下のように。
今私は甲州街道に乗っていて、八王子方面に向かっており、進行方向に「八王子」と書いてある。
左右には「三鷹」、「調布」と書いてあり、まだまだ直進で良さそうだ。ちょうど小金井街道とすれ違ったから今はこの辺りだろう。
もうすぐ甲州街道は左折するはずだから気をつけておこう。
日野バイパスは自転車で走ったなぁ。
甲州街道と国道16号の交点で左折するのでもうすぐだ。
国道413号に乗っていけばいいので左折だな。
といった具合だ。こうすれば、自分の走るべき道や方角がわかっているのでスムーズに走れる上、青看板や道路状況により深く注意するので運転に集中できる。
さて、今回乗る116iはタイムズカープラスに唯一残るBMWであり、まもなく引退する予感がするので早めに乗っておきたいとの思いから、混雑するゴールデンウィークでも乗ろうと決意した経緯がある。
「恐らくこのE87の1シリーズ自体、これで乗り納めとなるだろう」、そう考えて当日を迎えた。
ボディーからにじみ出る、重厚感ある雰囲気は毎度私を唸らせる。横に停まっているアクアやノートとは次元が違う。サイドにある一本の太いラインと、その周囲に浮かび上がる影を見ていると溜め息が出る。あまりの格好良さから一日中眺めていたいくらいに気に入っているのだが、この車は最後まで私の車にはなれない運命なのだ。そして「赤い車」は恐らく私にとって絶対条件になるだろう。何度か書いている気もするが、ソリッドカラーの赤がもたらす躍動感と、それを見た時に高揚する気分はとにかく捨て難い。
富津岬へのドライブから3ヶ月振りに会うこの116iは、左フロントドアの凹みがそのままになって補修されない様子を見ると、改めて先は長くないのだろうと思わざるを得ない。懸案だったエンジンをかけると、過去のどのドライブよりもスムーズかつ静かに始動して安心した。アイドリングは安定しており、オドメーターは14万キロ。ちなみに今回は最後までエンストするトラブルも発生せず、調子は抜群であった。
ナビには絶対に頼らないと誓っているので、目的地は入力せず画面をオフにして、出発する。靖国通りを抜け、市ヶ谷駅を過ぎた先で左折し甲州街道に乗る。甲州街道に乗ってしまえば、あとは甲州街道が日野方面へ左折・分岐するところまではスムーズだ。日野バイパスを進み、国道16号線との交点を左折すれば、国道413号線は近い。というように、こうして経路を何回か振り返ってみると、このくらいの経路なら覚えられて当然という簡単さである。この程度であっても、ナビに頼ると覚えられないなんて情けない限りだ。
無事に国道413号線、道志みちに入った。ここまで来れば、もう道なりに進むだけで山中湖に到達できるので、ナビなしでの山中湖到達は達成できそうだ。平日ではあるがゴールデンウィークの間にあるため、交通量は意外と多めで、しばしば車の行列ができていた。流れがあまりに遅いと小休止してから単独で走りたくなるが、流れは遅くないのでまぁいいか、と思っていると、バイクが平然と追い越し禁止区間でも我々を抜いていく。見ると、タンデムで後ろには彼氏に抱きつく女性が。彼氏の運転に酔い痴れているかのような表情が妙に印象に残ってしまったが、追い越し禁止区間で抜いていく彼に付いていって何かあっても知らないぞ。その後も追い越し禁止区間で追い抜こうとするバイク2人組がいたので、人が違反する様子をただ眺めているのも嫌だから、呆れつつも咄嗟に譲ってみたところ、手を上げて礼をされた。悪い気はしないが、ブラインドカーブの多い区間で無理に対向車線に出るようなバイクと共に走って事故に巻き込まれるのは御免なので、譲った後は追わずにペースを落とし、見えなくなるのを待った。
前後に他車のいない状況を自ら作り出して、自分のペースで走ろう。
日頃から安全運転には気を遣っているが、ついにゆったり流すことが最も心地よいと感じるようになってしまった。これは意外なメリットもあって、市街地をのんびり走るだけでも楽しめるようになった。そう、スピードは程々にすると走りやすい。もちろん、頑に制限速度ピッタリで走ることを好むわけではない。道志みちのような山道では、メーターと睨めっこでもしながら走っているのか、制限速度の上下に綺麗に合わせて走る車に稀に遭遇するが、あれは理解できない。
休憩のため道の駅どうしに寄る。この道志みちで唯一の道の駅に寄ることは定番となったが、ゴールデンウィーク中に来るのは初めてで、大変混雑していた。いつもならトイレ付近に停めて終わりだが、かなり奥の駐車場へ通された。少々面倒だなと思っていると、予期せずインプレッサとS660との並びを見ることができた。S660は幌を開けたまま留守になっていて、この車は防犯は望むべくもないと思うと、買うのに相当勇気が要りそうだ。そう言えば、幌が空いた状態は初めて見る気がする。一方のインプレッサは、まさに皆がイメージするインプレッサそのもので、とても大事に乗られているように見受けられた。そして、私の赤の116iとのコントラストもなかなか良いではないか! 白黒銀の車ばかり溢れている日本で、このような並びを見ると何だか嬉しくならないだろうか。
そして、山梨に来ないと味わえないこの空気。山の空気をしっかり取り込んで精神へエネルギーをチャージする。
道の駅を出ると道志みちは残り半分となる。BMWでこの道をじっくり走るのは初めて(友人を乗せて通ったことはあるが走りを気にする余裕なし)で、昨年の同時期に同様にスイフトで走った時と比べると、やはり走りに重厚感がある分、連続するカーブを落ち着いてこなすことができる。スイフトはステアリングが軽いので、ゆったりと走る訳にはいかない。
道志みちも終盤となり、富士山が初めて見える区間に入ると、曇り空というのに富士山がくっきりと見えるではないか。厚い雲が広がっていたので山中湖では撮影タイムを設けるか迷っていたのだが、すぐさまいつもの駐車場へ向かうことに。北側の山中湖畔にある、富士山と山中湖の両方を一度に楽しめる駐車場は案の定かなり混雑している。ちょうど空いていた手前のスペースに停めて外に出ると、なんと隣に並んでいたのはボルボV40とメルセデスCLAだった。拘りの車達が並んでいる様子は実に見応えがある。まるでTop Gearの欧州Cセグメント特集のようで、気分はリチャード・ハモンド? 性格で言えばジェームズ・メイだと勝手に思っているが、身長で言えばリチャード・ハモンド。ジェレミー・クラークソンになるには色々と不足している。
少しずつ山中湖の周囲を走りながら、河口湖方面へ。山中湖村役場に何となく寄ると、花が綺麗に咲いていた。
国道139号線を西へ走っていると、さすがに混雑が激しくなってくる。市街地に出るまでは車線が少ないので、右折しようとする車が一台でもいれば詰まってしまうのだ。道の駅富士吉田付近では、時折制限速度を下回るほど流れが悪くなった。
混雑を抜け、富士浅間神社に。ここはパワースポットとしてすっかり人気になったそうだが、確かに来る度に気分がリフレッシュするので必ずお参りする。駐車場に停めた116iを遠くから眺めると、白黒銀の車の中で一際目立って辺りに華を添えていた。鳥居と共に撮ると、その堂々とした、自信に満ちたかのような佇まいに目が釘付けになった。何と言う格好良さだろうか。
( Part 2 へ続く)
ゴールデンウィーク半ばの5月6日、116iに乗って富士山へドライブに。
下道オンリーで、御茶ノ水から甲州街道と道志みちを経由して山中湖まで走る、いつものドライブと大差ないルートではあるが、今回は私なりに目標を立ててみた。それは「一切ナビに頼らずに富士山へたどり着く」というものである。
運転免許を取る前は、自転車で東京から東西南北を駆け回り、自宅から見た主要な道路は全て覚えた。同様に車でも東京近辺の主要道路を早く覚えてしまいたいと思うのだが、この2年間、なかなか自転車の時のように道を覚えられず、一度通った道を振り返ることすら難しいほどに記憶に残らないルートばかりだった。
どうして道を覚えられないのだろうかと考えてみたところ、やはりナビに任せっきりなのが良くないのだろうと判断した。ナビに頼らないために予め地図を見て、主要道路の位置関係と、曲がる予定だがわかりにくい交差点の位置を確認した結果、ルートと通過する主要道路は目論見通り覚えることができた。きっと、ナビのない時代は誰もがこうしてドライブをしていたのだろう。最終的な結果を先に述べると、ナビなしのドライブとしては最も長い距離となる、御茶ノ水から山中湖までを無事に完走した。
ナビなしでドライブをした感想は、ナビがない方がスムーズに走れるというものだった。ナビは曲がる場所をその都度親切に教えてくれて便利だが、それが仇となる場合がある。ナビの「1km先、左方向です」、「400m先、左方向です」、「まもなく、左方向です」、「10km以上先、右方向です」という音声案内だけに頼っていると、今走っている道路の名称、曲がる交差点の目印、向いている方角等、全く意識せずに済んでしまうからだ。また、走るべき道や方向が明確にはわからないので、音声案内を聞き逃したり、忘れてしまったりすると混乱する。実際にナビと私が上手く噛み合ずに通過してしまうなど、困ったことは幾度となくある。
道を覚えていれば、あとは青看板を目安にすれば良い。例えば、以下のように。
今私は甲州街道に乗っていて、八王子方面に向かっており、進行方向に「八王子」と書いてある。
左右には「三鷹」、「調布」と書いてあり、まだまだ直進で良さそうだ。ちょうど小金井街道とすれ違ったから今はこの辺りだろう。
もうすぐ甲州街道は左折するはずだから気をつけておこう。
日野バイパスは自転車で走ったなぁ。
甲州街道と国道16号の交点で左折するのでもうすぐだ。
国道413号に乗っていけばいいので左折だな。
といった具合だ。こうすれば、自分の走るべき道や方角がわかっているのでスムーズに走れる上、青看板や道路状況により深く注意するので運転に集中できる。
さて、今回乗る116iはタイムズカープラスに唯一残るBMWであり、まもなく引退する予感がするので早めに乗っておきたいとの思いから、混雑するゴールデンウィークでも乗ろうと決意した経緯がある。
「恐らくこのE87の1シリーズ自体、これで乗り納めとなるだろう」、そう考えて当日を迎えた。
ボディーからにじみ出る、重厚感ある雰囲気は毎度私を唸らせる。横に停まっているアクアやノートとは次元が違う。サイドにある一本の太いラインと、その周囲に浮かび上がる影を見ていると溜め息が出る。あまりの格好良さから一日中眺めていたいくらいに気に入っているのだが、この車は最後まで私の車にはなれない運命なのだ。そして「赤い車」は恐らく私にとって絶対条件になるだろう。何度か書いている気もするが、ソリッドカラーの赤がもたらす躍動感と、それを見た時に高揚する気分はとにかく捨て難い。
富津岬へのドライブから3ヶ月振りに会うこの116iは、左フロントドアの凹みがそのままになって補修されない様子を見ると、改めて先は長くないのだろうと思わざるを得ない。懸案だったエンジンをかけると、過去のどのドライブよりもスムーズかつ静かに始動して安心した。アイドリングは安定しており、オドメーターは14万キロ。ちなみに今回は最後までエンストするトラブルも発生せず、調子は抜群であった。
ナビには絶対に頼らないと誓っているので、目的地は入力せず画面をオフにして、出発する。靖国通りを抜け、市ヶ谷駅を過ぎた先で左折し甲州街道に乗る。甲州街道に乗ってしまえば、あとは甲州街道が日野方面へ左折・分岐するところまではスムーズだ。日野バイパスを進み、国道16号線との交点を左折すれば、国道413号線は近い。というように、こうして経路を何回か振り返ってみると、このくらいの経路なら覚えられて当然という簡単さである。この程度であっても、ナビに頼ると覚えられないなんて情けない限りだ。
無事に国道413号線、道志みちに入った。ここまで来れば、もう道なりに進むだけで山中湖に到達できるので、ナビなしでの山中湖到達は達成できそうだ。平日ではあるがゴールデンウィークの間にあるため、交通量は意外と多めで、しばしば車の行列ができていた。流れがあまりに遅いと小休止してから単独で走りたくなるが、流れは遅くないのでまぁいいか、と思っていると、バイクが平然と追い越し禁止区間でも我々を抜いていく。見ると、タンデムで後ろには彼氏に抱きつく女性が。彼氏の運転に酔い痴れているかのような表情が妙に印象に残ってしまったが、追い越し禁止区間で抜いていく彼に付いていって何かあっても知らないぞ。その後も追い越し禁止区間で追い抜こうとするバイク2人組がいたので、人が違反する様子をただ眺めているのも嫌だから、呆れつつも咄嗟に譲ってみたところ、手を上げて礼をされた。悪い気はしないが、ブラインドカーブの多い区間で無理に対向車線に出るようなバイクと共に走って事故に巻き込まれるのは御免なので、譲った後は追わずにペースを落とし、見えなくなるのを待った。
前後に他車のいない状況を自ら作り出して、自分のペースで走ろう。
日頃から安全運転には気を遣っているが、ついにゆったり流すことが最も心地よいと感じるようになってしまった。これは意外なメリットもあって、市街地をのんびり走るだけでも楽しめるようになった。そう、スピードは程々にすると走りやすい。もちろん、頑に制限速度ピッタリで走ることを好むわけではない。道志みちのような山道では、メーターと睨めっこでもしながら走っているのか、制限速度の上下に綺麗に合わせて走る車に稀に遭遇するが、あれは理解できない。
休憩のため道の駅どうしに寄る。この道志みちで唯一の道の駅に寄ることは定番となったが、ゴールデンウィーク中に来るのは初めてで、大変混雑していた。いつもならトイレ付近に停めて終わりだが、かなり奥の駐車場へ通された。少々面倒だなと思っていると、予期せずインプレッサとS660との並びを見ることができた。S660は幌を開けたまま留守になっていて、この車は防犯は望むべくもないと思うと、買うのに相当勇気が要りそうだ。そう言えば、幌が空いた状態は初めて見る気がする。一方のインプレッサは、まさに皆がイメージするインプレッサそのもので、とても大事に乗られているように見受けられた。そして、私の赤の116iとのコントラストもなかなか良いではないか! 白黒銀の車ばかり溢れている日本で、このような並びを見ると何だか嬉しくならないだろうか。
そして、山梨に来ないと味わえないこの空気。山の空気をしっかり取り込んで精神へエネルギーをチャージする。
道の駅を出ると道志みちは残り半分となる。BMWでこの道をじっくり走るのは初めて(友人を乗せて通ったことはあるが走りを気にする余裕なし)で、昨年の同時期に同様にスイフトで走った時と比べると、やはり走りに重厚感がある分、連続するカーブを落ち着いてこなすことができる。スイフトはステアリングが軽いので、ゆったりと走る訳にはいかない。
道志みちも終盤となり、富士山が初めて見える区間に入ると、曇り空というのに富士山がくっきりと見えるではないか。厚い雲が広がっていたので山中湖では撮影タイムを設けるか迷っていたのだが、すぐさまいつもの駐車場へ向かうことに。北側の山中湖畔にある、富士山と山中湖の両方を一度に楽しめる駐車場は案の定かなり混雑している。ちょうど空いていた手前のスペースに停めて外に出ると、なんと隣に並んでいたのはボルボV40とメルセデスCLAだった。拘りの車達が並んでいる様子は実に見応えがある。まるでTop Gearの欧州Cセグメント特集のようで、気分はリチャード・ハモンド? 性格で言えばジェームズ・メイだと勝手に思っているが、身長で言えばリチャード・ハモンド。ジェレミー・クラークソンになるには色々と不足している。
少しずつ山中湖の周囲を走りながら、河口湖方面へ。山中湖村役場に何となく寄ると、花が綺麗に咲いていた。
国道139号線を西へ走っていると、さすがに混雑が激しくなってくる。市街地に出るまでは車線が少ないので、右折しようとする車が一台でもいれば詰まってしまうのだ。道の駅富士吉田付近では、時折制限速度を下回るほど流れが悪くなった。
混雑を抜け、富士浅間神社に。ここはパワースポットとしてすっかり人気になったそうだが、確かに来る度に気分がリフレッシュするので必ずお参りする。駐車場に停めた116iを遠くから眺めると、白黒銀の車の中で一際目立って辺りに華を添えていた。鳥居と共に撮ると、その堂々とした、自信に満ちたかのような佇まいに目が釘付けになった。何と言う格好良さだろうか。
( Part 2 へ続く)
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