今回のルート:青梅街道〜塩山〜甲州街道
本当は予定になかったのですが...15日は大学生活始まって以来初の不運続きが起こり、忘れるために夜からドライブに出発。
車で少し買い物に寄ってから、奥多摩を目指しました。真っ暗なのでほとんど写真はありませんが、いろいろ貴重な体験もできたので書いておきます。
金曜日の夜は五日市街道〜青梅街道とも交通量が少なく、以前友人と奥多摩湖に行った時とは異なるルートで、すぐに青梅を越え奥多摩まで入りました。外気温は4℃とあり、本当に車も人もいません。長時間に渡って前後に他車がいない状態が続きました。
寒いのを承知で窓を全開にすると、濃度の濃い森の匂いがします。この匂いはやっぱり最高だと思いながら走っていると、ハイビームにしたライトに照らされた木々が真っ赤に紅葉しているではありませんか!すばらしいですね。誰もいないので独り占めできます。でも、本当に誰もいなくて街灯もなく真っ暗な中では、車を停めて外に出る勇気も出ません。
ずっと窓を開けていれば、それは寒くなりトイレに行きたくなります。山梨県丹波山に入り、道の駅たばやまというところで休憩。
他に10台程度停まっていますが、あまりに暗くて外に出ていいのか迷います...見えるのは自販機の照明だけで、トイレの場所もわかりません。ここまで来ると、かなり濃い霧も出ており、視界は25mくらいでしょう。車内から撮った写真は肉眼よりさらに暗く撮れてしまったので露出を上げてみたところ、肉眼の景色に近い状態になりました。建物があるのがかろうじてわかりますね。
トイレに行きたくて仕方がないので、外へ。多摩川の源流でしょうか、川があるようで水の流れる音がしますが、辺りは真っ暗で誰もいません。月の明かりのおかげでなんとか地面が見えます。月の光を頼りにするなんて初めてのことです。トイレが見つかったので恐る恐る入ると明かりがつきました。怖いです。
川辺に降りて行けるような道が見えるので、iPhoneのライトで前方を照らしながら下ってみましたが、道の駅の建物が見えなくなったところで恐怖感がMAXに!!足早に戻ります...
ここで今日の相棒であるマツダ キャロル君を撮ると...霧のせいでフラッシュ光が反射しています!これは凄い。
ルートを確認したり30分ほど休んだ後、先を行きますが、正直やめておけばよかったと思いました。
・まず、途中のある集落で鹿に遭遇。元々真っ暗でヒヤヒヤしていたところで、さらに目があってしまったものですから震え上がってしまいます。
・そしてかなり奥地まで進んだところで、道路に謎の白い粉が。もしや...と思いながら通過すると、道路が光ってると思った次の瞬間、ふわっと浮いたような感触と共にタイヤが滑りました。そうです。夕方に降った雨の一部が凍っていたのです。さすがに危険と思い、凍っていそうな路面では速度を30km/hまで落として慎重に通過します。
そんな過酷な道を40分ほど走り、甲府盆地の明かりの数々が見えた時はホッとしました。塩山駅に到着です。
町は完全に静かで、貨物列車が通過する音だけが響きます。
小腹が空いたのでチーズバーガーでも食べようとマックに行くと、24h-openと書いていながらカーテンは全て閉められ、駐車場は空、営業しているか不安を感じ諦めました。
ここからは、誰もいない甲州街道を東京へ向かって走ります。八王子に4時着、道の駅八王子滝山で夜明けまで休むことにしました。5時、朝焼けの中を地元へ走ります。
もうすぐ返却。231.9km走行、燃費は17.2km/lでした。
ベージュ内装は車内が明るくて良いですね。
お別れの時間。キャロルはスズキ アルトのマツダ版です。この形も結構お気に入りで、毎度毎度以前から気に入っていたデザインの車に乗れて幸運です。ATが3速しかないのが残念ですが、坂でももたつかずにすぐシフトダウンするなど、キビキビとよく走ってくれました。サイドミラー調整は手動、キーレスでもありませんが、やっぱりこれで十分。鍵穴にキーを差し込んでドアを開けるという動作も、キーを持っているだけで何でもできてしまう最近の車より車らしいと思います。
初めての経験をいくつもさせてくれました。大学でのアレコレも忘れることが出来ましたし。当日急に借りたので喫煙車しかなかったため、このキャロルには普通の予約ではもう乗れないかもしれません...