2011年2月9日水曜日

新旧ビーエムのデザイン

チーフデザイナーが新しくなってから、だんだんとデザインが不細工になってきている気がします・・・。
不細工とは言い過ぎかもしれませんが、普通なのです。

今日は5シリーズ、6シリーズの新旧モデルをカンタンに比較してみたいと思います。

・5シリーズ、フロント

旧型、E60型(クリス・バングルのデザイン)


新型、F10型(エイドリアン・ホーイドンクのデザイン)


旧型の「鷹のよう」と言われたつり目に対し、新型は普通の顔になってしまいました。
特に新しさも感じられず、注目されるデザインとは言えないと思います。


・5シリーズ、リア

旧型、E60型(クリス・バングルのデザイン)


新型、F10型(エイドリアン・ホーイドンクのデザイン)


リアは新旧どちらも悪くないと思います。
全体のバランスは新型が良さそうですが、ライト単体のデザインは旧型のほうがスタイリッシュです。


・6シリーズ、フロント

旧型、E63型(クリス・バングルのデザイン)


新型、F13型(エイドリアン・ホーイドンクのデザイン)


旧型のこの低く睨んだような目つきは、初めて見たとき良い意味でショックを受けました。
こんなにカッコいいクルマがビーエムに・・・
このクルマが載った雑誌は何度も読み返し、ボロボロになってしまいました(笑

維持費など気にしなければ、本気で欲しいクルマです。

そして、これ以上の格好良さの6シリーズはもうないだろう、と予測していたところまさに的中。
新型は途端に不細工になってしまいましたよ。
とにかく普通の顔なんですよ。オーラも感じられないです。

特にライトのデザインは、「先代みたいにもう少し凝った形に出来なかったか」と思います。
これじゃただの「アーモンド」。対する旧型は「鳥の翼」でしょうか?

私がいつも見ているBMW情報サイトでも、「これをカッコいいと思う人は頭がおかしい」などと批判されていました。


・6シリーズ、サイド
旧型、E63型(クリス・バングルのデザイン)


新型、F13型(エイドリアン・ホーイドンクのデザイン)


ラグジュアリークーペと言えばサイドのデザインは優雅で滑らかなオーラが出ていないといけません。
残念ながらこちらも旧型の圧勝ですね。

旧型はボンネット〜キャビン〜リアまでの比率、というかバランスがちょうど良く見えます。
しかし新型はどこかイマイチ、そして余計なラインも追加されています。


・6シリーズ、リア

旧型、E63型(クリス・バングルのデザイン)


新型、F13型(エイドリアン・ホードンクのデザイン)


旧型のリアデザインはデビュー時もの凄く賛否の激しいものでした。
トランクだけが出っ張った独特のデザインは、どちらかと言うと批判されがちでしたが、結局は多くのメーカーが同じようなデザイン採用していくことになり、成功したと言えるでしょう。
勿論私も大好きな形です。

しかし、新型はまたしても普通の形にしてしまいました。
リアについては、もはや何の個性も感じられないと思います・・・
一応、ライトはL字形になっていますよね。
デザイナーのホーイドンクさんは、「L字のライトはBMWの特徴(伝統)だ」なんて言っていますが、BMWがL字形のライトを採用していたのはわずかな期間のことで、伝統なんて言えたものではないです。

特に、6シリーズにはL字ライトが採用されたことなんて、歴代ないのですから・・・


〜〜〜

普通の人から見れば、新型のデザインのほうが馴染みやすいかもしれません。
実際、新型のデザインを普通の形に戻した理由は「旧型のデザインが刺激的だったから」なのです。

クリス・バングルによるBMWのデザインは、初め酷評されていましたからね。
バングルさんは「BMWのデザインに革新を」、「いずれこのデザインにも慣れる」とコメントしていましたが、それは見事に当たりました。

BMWのデザイン要素を真似たクルマが次々と登場し、現在は違和感もすっかり払われたように思います。

新型のデザインも、悪くはありません。どんなデザインであれ、結局BMWであれば私は好きでしょう(笑それだけあのエンブレムに惹かれているのです)

あなたはどちらのデザインが好みですか?



BMW Z4
このクルマもデビュー当時はさすがに私も嫌いでしたね。
でも今はBMWの好きなデザインの中でも上位に上り詰めています。
ただ、このクルマは写真映りがあまり良くないのが残念。
実車はもの凄いオーラが出ているのですが・・・