チーフデザイナーが新しくなってから、だんだんとデザインが不細工になってきている気がします・・・。
不細工とは言い過ぎかもしれませんが、普通なのです。
今日は5シリーズ、6シリーズの新旧モデルをカンタンに比較してみたいと思います。
・5シリーズ、フロント
旧型、E60型(クリス・バングルのデザイン)

新型、F10型(エイドリアン・ホーイドンクのデザイン)

旧型の「鷹のよう」と言われたつり目に対し、新型は普通の顔になってしまいました。
特に新しさも感じられず、注目されるデザインとは言えないと思います。
・5シリーズ、リア
旧型、E60型(クリス・バングルのデザイン)

新型、F10型(エイドリアン・ホーイドンクのデザイン)

リアは新旧どちらも悪くないと思います。
全体のバランスは新型が良さそうですが、ライト単体のデザインは旧型のほうがスタイリッシュです。
・6シリーズ、フロント
旧型、E63型(クリス・バングルのデザイン)

新型、F13型(エイドリアン・ホーイドンクのデザイン)

旧型のこの低く睨んだような目つきは、初めて見たとき良い意味でショックを受けました。
こんなにカッコいいクルマがビーエムに・・・
このクルマが載った雑誌は何度も読み返し、ボロボロになってしまいました(笑
維持費など気にしなければ、本気で欲しいクルマです。
そして、これ以上の格好良さの6シリーズはもうないだろう、と予測していたところまさに的中。
新型は途端に不細工になってしまいましたよ。
とにかく普通の顔なんですよ。オーラも感じられないです。
特にライトのデザインは、「先代みたいにもう少し凝った形に出来なかったか」と思います。
これじゃただの「アーモンド」。対する旧型は「鳥の翼」でしょうか?
私がいつも見ている
BMW情報サイトでも、「これをカッコいいと思う人は頭がおかしい」などと批判されていました。
・6シリーズ、サイド
旧型、E63型(クリス・バングルのデザイン)

新型、F13型(エイドリアン・ホーイドンクのデザイン)

ラグジュアリークーペと言えばサイドのデザインは優雅で滑らかなオーラが出ていないといけません。
残念ながらこちらも旧型の圧勝ですね。
旧型はボンネット〜キャビン〜リアまでの比率、というかバランスがちょうど良く見えます。
しかし新型はどこかイマイチ、そして余計なラインも追加されています。
・6シリーズ、リア
旧型、E63型(クリス・バングルのデザイン)

新型、F13型(エイドリアン・ホードンクのデザイン)

旧型のリアデザインはデビュー時もの凄く賛否の激しいものでした。
トランクだけが出っ張った独特のデザインは、どちらかと言うと批判されがちでしたが、結局は多くのメーカーが同じような
デザインを
採用していくことになり、成功したと言えるでしょう。
勿論私も大好きな形です。
しかし、新型はまたしても普通の形にしてしまいました。
リアについては、もはや何の個性も感じられないと思います・・・
一応、ライトはL字形になっていますよね。
デザイナーのホーイドンクさんは、「L字のライトはBMWの特徴(伝統)だ」なんて言っていますが、BMWがL字形のライトを採用していたのはわずかな期間のことで、伝統なんて言えたものではないです。
特に、6シリーズにはL字ライトが採用されたことなんて、歴代ないのですから・・・
〜〜〜
普通の人から見れば、新型のデザインのほうが馴染みやすいかもしれません。
実際、新型のデザインを普通の形に戻した理由は「旧型のデザインが刺激的だったから」なのです。
クリス・バングルによるBMWのデザインは、初め酷評されていましたからね。
バングルさんは「BMWのデザインに革新を」、「いずれこのデザインにも慣れる」とコメントしていましたが、それは見事に当たりました。
BMWのデザイン要素を真似たクルマが次々と登場し、現在は違和感もすっかり払われたように思います。
新型のデザインも、悪くはありません。どんなデザインであれ、結局BMWであれば私は好きでしょう(笑それだけあのエンブレムに惹かれているのです)
あなたはどちらのデザインが好みですか?
BMW Z4
このクルマもデビュー当時はさすがに私も嫌いでしたね。
でも今はBMWの好きなデザインの中でも上位に上り詰めています。
ただ、このクルマは写真映りがあまり良くないのが残念。
実車はもの凄いオーラが出ているのですが・・・