2012年7月1日日曜日

SENNHEISER HD25-1 Ⅱ

ドイツ・ゼンハイザーのヘッドホン、HD25-1 Ⅱを買いました。

年に一度の大きな買い物、今年はヘッドホンです。ヘッドホンが大きな買い物...?
そうです、このゼンハイザーはiPodがもう一台買えてしまう値段。価格ドットコムで一番安かったお店で買いましたが、16,980円しました。

高校一年の時にATH-SJ1でヘッドホンデビューするも、すぐに音の悪さに耐えられなくなり上級モデルのATH-SJ5を手に入れましたが、残念ながらSJ5も悪いとは言い切れませんがプラスチックっぽいどこか不満が残る音で、結局父からKOSSのPORTAPROを譲り受け使ってきました。これもまた不運なことに、大切に使ってきたにも関わらず昨年の冬に一年で断線。

仕方なくSJ5を使ってきましたが、新しいのを選ぶことに。試聴しにヨドバシに行き、そこでゼンハイザーを知り興味を持ちました。私の好きなドイツのメーカー製。初めHD239というモデルを気に入るものの、開放型でPORTAPROよりも音漏れがする、というより外側にもスピーカーがついているかのように出ていたので、PORTAPROで音漏れに悩まされた私は諦めざるを得ませんでした。その後密閉型で気に入るものがなく、いったん探すのをやめます。

新年度になりまたまたSJ5を使ってやはり我慢できず、今度こそ決めるぞ、とヨドバシへ。
次はATH-WS70というモデルに惹かれかけます。SJ5に比べて音がクリアで、低音もPORTAPRO並み。しかし、その付近にあったHD25-1 Ⅱを聴いてみて一目惚れしてしまいました。価格の高さを見て納得。

HD25-1 Ⅱは、ベースの一音一音がはっきり丁寧に聞こえ、それだけでなく、マサムネの声の擦れ具合など今まで聞こえなかった音が聞こえてくるのです。ベースの音が他の低音重視をうたうモデルと決定的に違います。低音重視の分類になるようですが、高い音も引っ込んだりせずしっかり出ています。全体的に高い解像度の中、低音の音が強めになっている印象を受けます。クラシックでは、ヴァイオリンの音もきれいに聞こえますが、例えば無伴奏チェロ組曲であればまさに得意分野かと。弦を擦る音までもがはっきり聞こえてきて鳥肌ものです。

唯一の不満点、耳への圧迫が強いことについては、矯正することも考えようと思います。眼鏡のフレームの耳にかかる部分が固いため、今のところ30分で耳が痛くなってきます。また外見に高級感は全くありませんが、安っぽさより丈夫さを感じるので文句はありません。
ちなみに、アイルランド製とヘッドバンドに大きく書かれています。せっかくだからドイツ製が良かったかな(笑

それにしても日本製のヘッドホンは満足するものが一つもありませんでした。欧米メーカーのヘッドホンは個性的だったり、感動させるような表情のある音を出しますが、日本メーカーのヘッドホンにはなかなか感じられません。HD25-1と同価格帯のものでも、音は確かに良い音でもただの音としか...日本車と欧州車の楽しさの違いと似てるような...

ヘッドホンを初めて買ってから数年、今回のヘッドホン選びを初めて数ヶ月、やっと満足するヘッドホンに出会うことができました。一万円を超えるヘッドホンを買うことになるとは想像もしていませんでしたが、買って正解でした。

曲によっては稀にイメージが少し変わるほどなので、じっくり聴いて楽しみたいと思います。