2012年4月25日水曜日

F10型M5に隠されたActive Sound System

BMW Mと言えばNAの高回転エンジンという印象でしたが、最近はダウンサイジングの影響でターボ過給エンジン化が始まりました。
M5もあのV10自然吸気を一世代で捨ててV8ターボに変更し、そして他の例に漏れずフィーリングは悪化しています。
レッドゾーンはV10時代の8,000回転から7,000回転に下がり、M3のV8自然吸気のようにシュンシュンと回るわけでもなくなりました。

そんなM5には、エンジンのフィーリング悪化を誤摩化す画期的なアイデアが!
それはActive Sound System(Active Sound Designとも。正式名称がどちらかはわかりません)というそうで、詳しくはわかりませんが、エンジンの動きに合わせて車内のスピーカーから音を出して演出するものだとか。
悪く言い換えれば、偽物の音を作り出しているわけなのですね。


自らON・OFFを切り替えることはできませんが、ヒューズを抜いてしまうことでその機能をなくすことが出来るようです。
ON時、OFF時の音の比較動画があります。

OFFにすると、ON時に大きく聞こえていた「ビョオオオオオ」という音が消えて、高性能車としては普通のV8の音になっています。
それにしてもよく出来た音...何度も繰り返し聴いてしまいます。

心配なのは、この仕組みを知らずに購入した人が知ってしまうとかなり衝撃を受けるのではないかということです。だましているわけですからね。
動画のコメント、" I like BMW but that's just cheating. I do not approve. "が印象的でした。


もちろんBMWの公式サイトには載っていないようですし、日本でももう発売されているはずなのに国内でほとんど話題になっていないのが寂しいですが、これはあまり公に広まってはまずそうな気もします。
でもこんなの認めないという人も多いはずですし、私はもっと広まるべきだと思いますね。

これしか音質を改善する方法がないのであれば今後の高性能車は皆こうなっていくのでしょうが、開き直って普通のモデルにまで普及させてもらえないでしょうかね。