2015年1月29日木曜日

ありがとうMINI、おつかれさまでした

2015年初のドライブは雪の降る日が増えてきた1月末に。なんとドライブの少し前にインフルエンザにかかり、まだ本調子に戻れていなかったために、ドライブ当日は遅めの10時出発となってしまった。各地で降雪があるので行き先選びは迷いに迷ったが、前回BMWで行ったばかりの西伊豆スカイラインにまた行くことにした。そもそも前回BMW2回目となった伊豆ドライブは元はMINIで行く予定だったのに、それが直前のBMWでの富津岬再訪問で1シリーズを大いに気に入ってしまったために予定変更となった経緯がある。このMINIでどうしても伊豆を走りたかったこともあり、1ヶ月経っての再訪問となった。


海老名SAで休憩...ではなくMINIを綺麗にしよう


久々に見る御殿場線


10時出発となれば、高速道路を利用するしかない。東名高速に川崎ICから沼津ICまで乗り、MINIの高速安定性を存分に味わった。MINIはクイックなステアリングなので長距離に向かないと言われているが、クイックではあるものの正確かつしっかりした操舵ができるので、ちゃんとステアリングを握っていれば、本当に路面に吸い付くように走るので必ずしも長距離に向かないなんてことはないと思う。むしろBMWより遮音が弱いのでその点が気になるが、私にとってこういうのは全て「MINIらしさ」で納得、解決!!



沼津ICを降り、ひたすら西伊豆スカイラインを目指す。今回も前回と同様、初めから伊豆スカイラインや箱根ターンパイクには寄る予定はなかった。無料で走れるのに、景色も走りやすさも楽しさも上回る西伊豆スカイラインへ!前回と違うのは、西伊豆スカイラインまでのルート。前回は伊豆の国市をひたすら南下したのに対して、今回は国道414号線から静岡県道17号線を通り、海沿いを左回りで向かうことにした。海沿いの道は狭くくねくねと小さなカーブが多く、ここではMINIのゴーカートフィーリングを存分に味わうことができた。





前日に伊豆スカイラインで積雪があったとの情報を朝から知っていたために心配していたが、西伊豆スカイラインは凍結どころか殆ど雪がなく、来てみて大正解だった。平日ということも加わって、私以外に車はほぼゼロ!殆ど貸し切りで西伊豆スカイラインから県道411号線を駆け抜けることができた。

116iではそれほどシフトダウンせずに上っていくことができたが、MINI ONEではさすがにシフトダウンする場面が多くなった。それでも私はエンジンサウンドがよく聞けるので満足!心なしかMINI ONEのエンジンサウンドって、あのE36-318tiのサウンドに似ているんだよなぁ...

おなじみの駐車場に到着、記念撮影タイム。とにかく撮りまくる。勿論私とのツーショットも忘れずに。



その後は西天城高原まで走り、ここで折り返す。こっそり持ってきたオリジナルMINIのラジコンも登場してもらった。眼下に広がるその先の道も行ってみたいけど、いつになるかはわからない。


55555kmをゲット。

帰路は途中まで前回のBMWの時と同じ、御殿場ICから東名高速を利用した。




「私の好きな車ブランドはBMWとシトロエン」と言い続けているけど、そういったブランドに関係なく好きな車も沢山ある。その中の一つがMINIだ。まだ当時はローバー時代のことで、子供の頃遊んだトミカやラジコンの中には必ずMINIが入っていて、当時MINIのことをどう考えていたかは覚えていないものの、お気に入りだったのは確かだ。特にラジコンのMINIなんかはすぐに壊れてしまったが、捨てることができず今でも大事に保管している。その後MINIは新しくBMWが開発・製造することになり、BMWが大好きになっていた私の中ではますます好きな車になった。

運転免許をとり、タイムズのカーシェアリングにBMWやMINIがあることを知り利用登録して、最初に選んだのはMINIだった。より好きだったBMWよりMINIを先に乗ることにしたのは、単純に「自宅から近くで乗れるから」に過ぎなかったのだが、その独特なスタイルと走りを持つ車は初めて欧州車を運転する私にかなり強い印象を残し、それは次に乗ったBMW1シリーズの印象を「普通」にしてしまうほどであった。

すっかりMINIの走りに魅せられてしまった私は、日光や奥多摩、富士山へのドライブや日常の気分転換に何度も何度もMINIに乗るようになった。友人を乗せることもあり、思い出も多く、マイカーのように親しんできた。いや、親しみの域を越えて、まさにこのアイスブルーのMINI ONEが欲しいと思う。

そんなMINIとのお別れは、たった1年で訪れてしまった。このMINIが配置されているカーシェアリングのステーションが廃止されることになったのである。周辺にステーションが増え続けていたので、いつか廃止されるのも出てくるだろうと思っていた矢先のことだった。輸入車は維持費はかかる上に明らかに客寄せ用であり、可能な限り減らしたいだろうから、同じステーションにいた他の日本車の4台中2台が廃止前に先立って消えていることからわかるように、このMINIは移籍ではなく残念ながら中古車市場行きになるはず。

ちなみにこのステーションでタイムズの社員にインタビューされたことがあった。その際に要望がないか聞かれたので「MINIのような面白い車をさらに増やしてほしい」と言ってみたところ、あまり良い反応が帰ってこなかったから、正直言って今後の増車に期待はしていない。やはりプレミアムクラスばかり好んで乗るユーザーは少数なのか。

初めて自分で運転して気に入った車だけに、別れが決まるのは悔しさが募る。実はまだ別の地域に行けば同仕様の同車種があるにはあるのだが、何度も乗った特定の車に愛着が湧くのは当然のこと。そうは言ってもこの車を所有するのはタイムズだし、ぶつぶつ文句を言っても仕方がない。車好きは普通自分の車を持つものだから、自由に乗りたければマイカーを持て、ということ。

MINIに乗れる最後の日は1月29日だったので、この日を即予約したというわけだ。最後にこのMINIに乗るのは私だ!!というつもりでね。そして最後のドライブまで無事に終えることができた。MINIに乗って多くの思い出を作ることができた私は幸せだと思っている。MINIも喜んでくれているだろうか?

新しいユーザーの下でも、お元気で。ありがとうMINI、おつかれさまでした。