2011年12月21日水曜日

東京モーターショー⑥ - シトロエン

モーターショー終わってから二週間近く経ちますが、展示車紹介はまだ半分も終わっていません...

BMWとともに愛するシトロエンです。


DS5
派手で奇抜なシトロエンクオリティが戻ってきました。オールドシトロエンファンとしては、かつてのDSのような「何じゃこりゃ?」というデザイン路線で行ってほしかったですが、これはただ派手なだけで、よく見ていると不必要なラインが多い気がしています。

C4ベースのシャシーというだけで魅力がさらに落ちます。ハイドロではないのです。

DS5の凝ったデザインの中でも特に目を惹くのが、ヘッドライトからAピラーにかけての太いクロームライン。他の何にも似ていないという点ではシトロエンかもしれませんが、シトロエンらしいかと訊かれれば微妙ですね。私には無駄なラインに思えてしまいます。

実車を見て気付いたのが、テールライトの窪み。何の意味があるのでしょうか?空力的に優れているのかな?


DS4
クーペとSUVのクロスオーバーですが、そんなのはBMWが既に作っていたりするので、これも「独創のシトロエン」ではないですね。
グリルを黒く塗りつぶして上下一体に見せる手法なんかは、もう世界中のメーカーがやっているので、これもダメ。
派手さは健在、またシトロエンらしくないことを無視すればなかなかカッコいいと思います。これで車高の低い純粋なクーペだったら良かったのに。日本で乗れるこのクラスでは珍しくMTもあるんだし。

後ろは丸くて太く、ぼてっとした感じが好きになれません。色が白なのも原因かな。シトロエンに白は合わないです。

最近ロゴマークが変わりましたが、以前の尖ったカタチが好きだったのに...歯車なんだから尖ってなきゃ。
さらに言えば、左右に線を繋げて伸ばすデザインもそろそろやめてほしいです。

DS3レーシング
明らかにMINIの対抗馬で、これもシトロエンらしくない!


シトロエンは旧車のファンが多いので、そういったファンをもう少し意識出来ないのかなと思います。
没個性なデザインだったクサラや初代C5辺りからここまでデザインに勢いを取り戻したのは歓迎していますが、進むべき方向から少しズレているように思えてなりません。高級感や個性を前面に出すはずのDSシリーズは、ただ「派手」で「奇抜」なだけにしか見えないのです。

デザインだけではなく、シトロエンの代名詞「ハイドロニューマチック」サスペンションもDSシリーズには採用されませんでした。
私の父もハイドロの柔らかな乗り心地が気に入ってBXに乗っていました。バネ式のサスペンションでは表現出来ない上質な乗り心地なのに、何故DSシリーズでは採用しないのでしょうか。

結局、現行モデルで一番シトロエンらしいのはC6ですが、もう絶滅しそうな状況で日本では買えないので、ならばC5というのが私の考えです。C5もBMWっぽくはありますが、DS5よりはマシです。

C6

シトロエンといえば、初代DS。今から40年前のクルマなのに、今でも斬新に見える独特なデザイン、シトロエンには今でもこういうモデルを作ってほしかったです。


モーターショーシリーズ、ここまで正直に自分の意見を書いていますが、残念ながら批判が多くなってしまっていますが、仕方ないんですよ。
どう見ても古いクルマの方が魅力的なんですからねぇ...